日本の映像コンテンツといえば“ジャパニメーション”と呼ばれるほどアニメが有名だが、十億円単位の興行成績を叩き出す実写映画も少なくない。今回は2014年に公開が予定されている実写映画のうち、小説や漫画を原作にした注目タイトル4本(+α)の見どころを、原作との比較やキャステングなども踏まえながら紹介したい。
めざすは100億円ヒット!『るろうに剣心』 ※続編
明治初期を舞台に、かつて最強の人斬りと恐れられた剣客・緋村剣心が“不殺(ころさず)”の誓いを胸に戦うアクション&ドラマ。和月伸宏氏による原作コミックは5000万部を超える人気で、2012年公開の実写版も興行収入30億円というヒットを飛ばした。
2014年は新たに2部作として「京都大火編」と「伝説の最期編」を公開予定。あわせて100億円超という強気の興行収入を目標に掲げている。
1作目を見たかぎり、佐藤健さんの演じる剣心は驚くほど原作イメージに近く、実写では不可能だろうと思われていた超人的アクションシーンを見事にこなしていた。
剣心の特徴的な「おろろ?」「~でござる」といった喋り方も違和感がない。よくこれほどイメージに合う役者を起用できたなと感心する。ストーリーに改変点は多かったが、それを踏まえても1作目は日本製の痛快チャンバラアクション映画として最高のレベルにあったと絶賛したい。
2014年公開の続編は、原作でも人気の高かった京都編以降がベースということで、キャスティングにも気合が入りまくっている。重要な役どころを果たす四乃森蒼紫に伊勢谷友介さん、美形の天才剣士・瀬田宗次郎に神木隆之介さんという見事な布陣。
さらに原作ファンからも絶大な人気を誇る最凶ライバル・志々雄真実を藤原竜也さんが演じるなど、話題性には事欠かない。
1作目の演出と脚本クオリティを保ちつつ、この豪華キャストがスクリーンの中で暴れまわるとしたら100億円突破も十分リアリティがあると思われる。2014年の映画業界でもっとも注目される作品のひとつであることは間違いないだろう。