地域によって違う引き出物

地方によって、引き出物と言えばこれでしょう!という定番があるようなんです。

ちょっとのぞいてみましょう。

・北海道……北海道から東北地方では会費制のパーティーが主流で、引き出物は1,000円~1,500円位の記念品を贈ることが多いのだそう。お赤飯に甘納豆も定番。

・秋田県、山形県……引き出物として寝具を用意する場合もあるのだそう。結婚式の数日前に先に記念品を届けることも。

・新潟県……新潟市の一部では引き出物の一部に「松の葉」をつけます。この松の葉とは新郎新婦の名刺代わりという意味を持つ、タオルなどのちょっとした贈り物のこと。

・石川県……鶴亀と紅白のお饅頭

・滋賀県長浜市周辺……おちつきぼた餅

・富山県……鯛、鶴、亀、富士山などをかたどった縁起物のかまぼこ

・愛知県……2人の名前を覚えてもらうために、品物に名前を書いて贈る「名披露目(なびろめ)」。

・佐賀県佐賀市周辺……「まるぼーろ」「千代結び」

・兵庫県淡路島……「お嫁入り饅頭」

・香川県西讃地方から愛媛県の東伊予地方……「おいり」

その地域での結婚披露宴の引き出物としては当たり前だと思うことも、他の地域では全く違うものが定番となっているなんて、なんだか面白いですね。

でも、その個性的な風習や引き出物は、どれも意味があるもの。例えば、香川県や愛媛県で引き出物として配られる「おいり」は、心を丸く持って、まめまめしく働きますという意味があるのだそう。

現在では、地域の風習にとらわれないなんてカップルも多いかもしれませんが、せっかくならば、その土地で受け継がれている伝統の引き出物を贈ってみてはいかがでしょうか。
今までは気にしなかった、その地域のことが見えてくるかもしれませんね!
 

FMラジオ放送局、IT系での仕事人生活を経て、フリーランスモノ書き。好きなものは、クラゲ、ジュゴン、宇宙、絵本、コドモ、ヘンテコなもの。座右の銘は「明日地球がなくなるかもしれないから、今すぐ食べる」。木漏れ日の下で読書と昼寝をする生活と絵本に携わることを夢見て、日々生きています。