(写真左より) 佐々木則夫JFA女子委員長、池田太監督

10月10日、『パリ五輪』アジア2次予選に挑むなでしこジャパン(日本女子代表)のメンバーが発表された。記者会見に出席した佐々木則夫JFA女子委員長、池田太監督は次のように抱負を語った。

佐々木委員長「先日の『アジア競技大会』でも若い世代の選手たちががんばってくれた。新たに『五輪』アジア2次予選でもみなさんの期待に添えるよう、なでしこジャパンとして『五輪』のキップを獲得するスタートになる」
池田監督「来年2月のアジア最終予選をしっかり勝ち抜きたい。『アジア競技大会』ではしっかり成果を上げてくれた選手たちを含めて、また強いなでしこを作っていきたい。今回はメンバー登録のタイミングの関係でこのようなメンバー構成になったが、これから強いなでしこジャパンを作り上げるために競争は必要。底上げも含めて、なでしこを背負ってくれる選手たちとひとつになって『パリ五輪』へ向かっていきたい」

なでしこジャパンのメンバーは次の通り。
【GK】山下杏也加(I神戸)、平尾知佳(新潟L)、田中桃子(東京NB)
【FP】熊谷紗希(ローマ)、猶本光(浦和)、田中美南(I神戸)、三宅史織(I神戸)、清水梨紗(ウェストハム)、清家貴子(浦和)、守屋都弥(I神戸)、長谷川唯(マンチェスター・シティ)、杉田妃和(ポートランド・ソーンズ)、林穂之香(ウェストハム)、南萌華(ローマ)、長野風花(リバプール)、千葉玲海菜(ジェフL)、植木理子(ウェストハム)、宮澤ひなた(マンチェスター・ユナイテッド)、高橋はな(浦和)、遠藤純(エンジェル・シティ)、石川璃音(浦和)、藤野あおば(東京NB)

2枠の『パリ五輪』アジア予選の厳しさを問われた佐々木委員長はこのように返答した。
「アジア2枠を獲得するのは今の力を見据えると行けるだろうと思われるが、『W杯』へはアジア3位で行った。しっかり準備を進めないといけない」

メンバー選考で悩んだ点を質問された指揮官はこう答えた。
「毎回選考は悩む。『W杯』をしっかり戦ってくれたのもあるが、成長した選手を含めてベースアップも考えている。中2日で戦うこともあり、戦術理解の高いメンバーで臨んだ方がいいという考えもあり、このメンバー構成になった」

池田監督は対戦相手にも言及した。
「『アジア競技大会』を視察し、ベトナムはマンツーマンで人に付いてきてアグレッシブなサッカーをしてくる。我々はスペースを使うことを考えている。ウズベキスタンは前線にアイデアのある選手がいて、監督は本田(美登里)さん。日本をよく知っている相手に対して、我々はどう戦うかもう一度練っていきたい。インドについてはこれから分析していきたい」

『女子オリンピック サッカートーナメント パリ2024』アジア2次予選はウズベキスタンにて開催。なでしこジャパンは10月26日(木)・インド、29日(日)・ウズベキスタン、11月1日(水)・ベトナムと対戦する。