(写真左より)近賀ゆかり(サンフレッチェ広島レジーナ)、中村伸監督(同)

10月12日、『2023-24 WEリーグカップ』決勝直前オンライン合同記者会見が行われた。4勝1分でグループAを1位突破したサンフレッチェ広島レジーナから中村伸監督、近賀ゆかり、2勝2分1敗ながら得失点差でグループBを首位突破したアルビレックス新潟レディースから橋川和晃監督、川澄奈穂美が出席、次のように意気込みを語った。

中村監督「決勝に挑むにあたり、ここまで積み上げてきたものを目の前の試合にすべて出し切るスタンスでやってきた。決勝という大舞台だが、スタンスを変えず選手たちが躍動してくれる試合ができれば」
近賀「中村監督が言っていたように3シーズン目、多くのものを積み上げてきた結果、ここに来られたと思う。積み上げてきたものを決勝ですべてを出し切りたいと思う」

橋川監督「苦しいシーズンを戦った中で一歩一歩前へ積み上げて、決勝戦に向かうことができた。選手たちがピッチ上でファイトし、ファン・サポーターと喜びや幸せ、いろんなものを分かち合える決勝にしたい」
川澄「決勝戦、チームとして準備はできている。どちらが勝っても初タイトル、アルビレックスとしてタイトルへの強い思いを見せられたらと思う」

相手をどう分析し、どのように戦うか問われた両指揮官はこう返答した。
中村監督「過去のゲーム、今季のゲームを見た印象は選手個々の能力が高い。昨季終盤から攻守で一体感を表現できるチームという印象がある。我々はチャレンジャー、今できる我々の力を出し切れるか、つながりを持って戦えるかが大事」
橋川監督「3年間で積み上げをされて、チームとして粘り強く戦う印象がある。我々もベストを尽くして戦うことで成長できるとも思うし、勝負は細部に宿ると思っている。細部にこだわり1点差で構わないので勝ちたい」

勝負を分けるポイントを訊かれた両選手はこのように答えた。
近賀「両チームにとって初のタイトル。どんな展開になるかわからないが、優勝にかける思いが強い方、そういう熱い気持ちの中で冷静な気持ちを保つことがキーになると思う」
川澄「ピッチの上に立てば今まで準備してきたものを出すだけ。どれだけ勝ちたい気持ちが強いかだと思う」

近賀と川澄は『WEリーグカップ』決勝での再会を喜んだ。
近賀「こんな幸せなことはない。こういう最高の舞台でチームは変わっても仲間意識は強いので、お互いいい試合ができればと思う」
川澄「かつて同じチーム、代表で一緒に戦ってこれほど頼もしい選手はいないと思っていたので、そういう選手と決勝という舞台で戦えることを楽しみに思う」

『2023-24 WEリーグカップ』決勝・S広島R×新潟Lは10月14日(土)・等々力陸上競技場にてキックオフ。チケットはWEリーグチケットにて発売中。試合の模様はBSテレビ東京にて生中継。