残り5試合、勝ち続けるのみだ。前節、ヴィッセル神戸との首位攻防戦で0-2のスコア以上の完敗を喫した横浜F・マリノスは勝点4差を付けられた。『明治安田生命J1リーグ』ではここ5試合で1勝1分3敗と足踏みしている。10月11日・15日の浦和レッズとの『JリーグYBCルヴァンカップ』準決勝では初戦はCFアンデルソン・ロペスのPK弾を守り切るも、2戦目にふたつのPKを献上、CBアレクサンダー・ショルツに2本とも決められて0-2。合計スコアで決勝進出を阻まれた。
横浜FMとしてはまずこの悪い流れを断たなければならない。『AFCチャンピオンズリーグ』との強行軍の横浜FMと異なり、神戸はリーグ戦のみに集中でき断然有利だが、シャーレが近付ければ近付くほど初優勝のプレッシャーが襲い掛かってくるだろう。他力で連覇を実現するためにも自力での連勝が必要不可欠となる。
重要な『明治安田J1』第30節で迎え撃つのは北海道コンサドーレ札幌である。『ルヴァンカップ』グループステージ、準々決勝を含めて今季6回目の対戦だ。3月の第4節では札幌の術中にハマった。札幌の積極的なプレスにビルドアップはままならず、ハイプレスからのカウンターやハイラインの裏を突いたロングボールに手を焼いて0-2の完敗を喫した。
『ルヴァンカップ』Aグループ第3節で横浜FMが2-1で勝利すると、第5節では後半に両軍合わせて5ゴールが飛び交う中札幌が3-2でやり返した。9月の準々決勝で再び顔を合わすと、第1戦は横浜FMが2-1でリードする展開も58分に左ウイング井上健太が退場すると一転、途中出場の小柏剛の連続ゴールで逆転した。 勝負の第2戦は横浜FMが完勝。攻めては水沼宏太、A・ロペス、ナム・テヒのゴールが決まり、守ってはPKのピンチもGK一森純がビッグセーブで止めてクリーンシート。横浜FMが合計スコア5-3で4強入りしたのだった。
直近10試合では札幌の4勝3分3敗とほぼ互角の攻防を繰り広げているが、公式戦の通算成績では23勝5分9敗と横浜FMが大きく勝ち越している。
ただ横浜FMには不安材料がある。CBにケガ人が続出しているのだ。夏場に畠中槙之輔が今季絶望の大ケガを負ったが、10月に入ってエドゥアルド、角田涼太朗、上島拓巳が負傷。本職のCBは實藤友紀だけというスクランブル状態に陥っている。
果たして、連覇に向けて横浜FMがここで踏みとどまるのか、それともこのままずるずると後退してしまうのか。『明治安田J1』第30節・横浜FM×札幌は10月21日(土)・日産スタジアムにてキックオフ。チケットはチケットF・マリノス(Jリーグチケット)にて発売中。試合の模様はDAZNにて生中継。