オーウェン・ファレル(イングランド) (C)WORLD RUGBY/Getty Images

『ラグビーワールドカップ(RWC)』に消化試合はない。勝って終わるか、2連敗でフランスを去るかは大違いである。イングランド代表もアルゼンチン代表も3位の座を譲らない。

イングランド代表SOオーウェン・ファレル主将が「イングランド代表としてプレーするということは試合に勝利する責任が常にある」と言えば、アルゼンチン代表HOフリアン・モントーヤ主将も「これは一年の中で最も重要な試合で、このジャージを着て最後の戦いになる」とキッパリ。

両指揮官も次のようにモチベーションを明かした。
スティーブ・ボーズウィックHC(イングランド)「私たちは優秀なアルゼンチン代表を相手に金曜日に勝ちたいだけ。とてもシンプルなこと」
マイケル・チェイカHC(アルゼンチン)「「銅メダル決定戦で勝つことは非常に重要。より高い位置で終えることが常に私たちの目標だ」

3位決定戦はプールD初戦の再戦でもある。9月9日のゲームでは開始早々FLトム・カリーが一発退場となり、イングランドがピンチに陥った。だが、数的不利を感じさせないディフェンスを実践するとともにSOジョージ・フォードがドロップゴール3連発などキックで全得点を叩き出す離れ業をやってのけて27-10の勝利を手繰り寄せた。

リベンジを目指すアルゼンチンは準決勝から3人先発を入れ替え、返り討ちを狙うイングランドは半数以上の8人スタメンを変更したメンバーを送り出した。

【アルゼンチン代表】
1トーマス・ガジョ、2フリアン・モントーヤ、3フランシスコ・ゴメスコデラ、4グイド・ペッティ、5ペドロ・ルビオロ、6フアンマルティン・ゴンサレス、7マルコス・クレメル、8ファクンド・イサ、9トマス・クベリ、10サンティアゴ・カレーラス、11マテオ・カレーラス、12ジェロニモ・デラフエンテ、13ルシオ・シンティ、14エミリアノ・ボフェリ、15フアンクルス・マリア、16アグスティン・クレビ、17ジョエル・スクラビ、18エドゥルド・ベジョ、19マティアス・アレマノ、20ペドロ・ルビオロ、21ラウタロ・バザンベレス、22ニコラス・サンチェス、23マティアス・モロニ

【イングランド代表】
1エリス・ゲンジ、2テオ・ダン、3ウィル・スチュアート、4マロ・イトジェ、5オリー・チェサム、6トム・カリー、7サム・アンダーヒル、8ベン・アール、9ベン・ヤングス、10オーウェン・ファレル、11ヘンリー・アランデル、12マヌ・ツイランギ、13ジョー・マーチャント、14フレディ・スチュワード、15マーカス・スミス、16ジェイミー・ジョージ、17ベバン・ロッド、18ダン・コール、19デービッド・リバン、20ルイス・ラドラム、21アレックス・ミッチェル、22ジョージ・フォード、23オリー・ローレンス

『RWC2023』3位決定戦アルゼンチン×イングランドは10月27日(金)・スタッド・ド・フランスにてキックオフ。試合の模様はNHK総合にて生中継。