
ジョニー・デップが主演を、『ダークナイト』三部作のクリストファー・ノーランが製作総指揮を務めるSF大作『トランセンデンス』の特報映像が公開された。人工知能をモチーフに“人類の進化と超越(トランセンデス)”を描く作品になるようだ。
本作は、人工知能“PINN”を開発研究するも反テクノロジーを掲げる過激組織によって殺されてしまった科学者ウィルの頭脳が、妻によってスーパーコンピュータにアップロードされ、あらゆる情報を収集して想像もしなかった進化を遂げていく過程を描く。デップのほか、モーガン・フリーマン、ポール・ベタニー、キリアン・マーフィ、レベッカ・ホールらが出演し、ノーラン監督とタッグを組んできたシネマトグラファーのウォーリー・フィスターが初監督を務める。
このほど公開された映像ではまず「新たな環境の変化に適応できたものだけが生き残る」というダーウィンの言葉が紹介される。事実、生命は環境の変化によって淘汰され、適応し、変化し、進化しながら遺伝子のバトンを渡し続けてきた。さらに人間は石版や紙、音声記録・映像記録媒体の発明を経てコンピュータを生み出し、人間の膨大な記憶や情報を“外部”に保存することを可能した。続いて映像にはデップが演じるウィル博士が登場し、人類の“超越”を宣言。タブレット端末にウィル博士そっくりのデジタルイメージが映し出される。
コンピュータの世界で生きる“それ”は、単なる人工知能なのか? それとも“進化した人類”なのか? 繰り返し観たくなる強烈なビジュアルはもちろん、そこで描かれるテーマやモチーフも気になる映像だ。
『トランセンデンス』
6月28日(土)公開
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