写真右から、藤間大河、尾上松緑、市川染五郎、尾上菊之助、中村七之助 写真右から、藤間大河、尾上松緑、市川染五郎、尾上菊之助、中村七之助

新開場後初めて節分を迎えた歌舞伎座で2月3日、恒例の「節分祭」豆まきが行われた。

「二月花形歌舞伎」チケット情報

歌舞伎座では現在「二月花形歌舞伎」を公演中。「節分祭」豆まきは、昼の部の『心謎解色糸』(こころのなぞとけたいろいと)に引き続いて行われた。『心謎解色糸』は、四世鶴屋南北作で、実に41年ぶり、歌舞伎座では初めての上演。昼の部の終演後に再び幕があくと、舞台には豆を持った出演者が並び、お祭り左七と半時九郎兵衛の二役を演じる市川染五郎の『新しい歌舞伎座初めての追儺式(ついなしき:鬼払いの儀式のこと)でございます』との挨拶に、客席から大きな拍手が起こる。本庄綱五郎を演じる尾上松緑、芸者小糸を演じる尾上菊之助、九郎兵衛女房お時と糸屋の娘お房の二役を演じる中村七之助をはじめとする花形出演者が豆入りの大入り袋をまき、用意された約1800袋の豆をまき終わると、劇場内が歓声と笑顔に包まれ、お客様と共に邪気を追い払った出演者は一年の無病息災を願った。

「二月花形歌舞伎」は昼の部に『心謎解色糸』、夜の部に河竹黙阿弥作の『青砥稿花紅彩画』と花形俳優が名作に挑む。公演は25日(火)まで。