「母親の両親と同居していた我が家は、父がいつもないがしろにされていて、私たち姉妹とは違うメニューが父にだけ出されたり、遊園地に出かけるときは父だけいなかったり、いま思えば異常だったと思います。
父は無言で私たちともあまり会話はなく、ずっとそんな環境にいた私はそんなものかと思っていました。
次女の私が大学進学で県外に行ってから父は家を出て、それからは没交渉でまったく話していません。
母から父と離婚することを打ち明けられたのは就職して3年目のとき、母は55歳で父は60歳でした。
父の定年退職のタイミングで離婚を決めたようですが、その頃には実家のおかしさを理解していた私は『そうなんだ』と冷めた感想しか出なかったです。
これで父も楽になれるのかな、くらいに思っていたのですが、母から出たのは『だから、私の面倒はあなたたちがみてね』というとんでもない言葉。
母の両親は高齢で介護施設に入所しており、実家に母が住み続けているのは聞いたけれど、『いずれこっちに戻ってきて同居してほしい』と当たり前のように言う母親に呆れ返りました。
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