――最初にSADSのリスペクトアルバムが出るって話が来た時はどう思いましたか?

綴:急に社長から「綴、SADS好きやろ? SADSのカバーやるなら、どの曲やりたい?」とメールが来たんですよ。そして僕は「YES PORNO STAR!」とメールを返しました(笑)。

一同:(笑)。

久我:素晴らしいですね! 僕もやっぱり事務所の社長から言われたんですけど、その時は「明日死んでもいいや」と思いました。綴くんみたいに「YES PORNO STAR」とは言えなかったんですけど(笑)、どの曲にしようかすごい悩んじゃって…。

『Masquerade』
2003年リリース。この年のツアーを最後にSADSは実質的な活動休止状態に(2010年に復活)。ちなみにLIPHLICHは昨年の恵比寿リキッドルームワンマンライブでもこの曲をカバーした。

綴:僕は高田馬場AREAの楽屋でメール来た瞬間、すぐ「YES PORNO STAR」だったよ(笑)。

久我:だって他にもたくさんあるじゃん(笑)。

綴:でも自分を出せる曲は『PORNO STAR』が一番かなって思ったので。

――ではそんな悩んだ果てに『Masquerade』にした理由は?

久我:おこがましい言い方をすると、自分たちのものにできるだろういう曲を選んだというところがあります。

 

――DAZZLE VISIONの場合は?

Maiko:他の参加バンドさんたちの名前を聞いて、私たちが参加してもいいの?ってすごくビックリしました。選曲については全ての曲を聴いて、『Hate』を選ばせてもらいました。疾走感や曲の構成等、自分たちの色が出せそうだと思った曲です。

――レコーディングの時に印象に残っているエピソードはありますか?

綴:語尾の処理が一瞬清春さんに似た時ですね。エンジニアさんと「お! 今の似てたね!」とか言ったりして(笑)。ただの真似になっちゃうのは良くないから「でもこれは使えないね」ってカットしましたけど。

――似すぎてしまうのは良くないと。
 

綴:真似になってしまうとMEJIBRAYじゃないので。リスペクトはしてるけど、憧れではなくて、なんていうんですかね…、清春という人に近づきたいとか、そういう人になりたいわけではなくて。

大好きだしリスペクトはしてるんだけど、真似になっちゃいけないと常日頃思っているからです。