『ゴッドタン』(テレビ東京)の芸人マジ歌選手権から飛び出したヴィジュアル系バンド『Fly or Die』。リーダー、ボーカルを務めるのは『すべてのJ-POPはパクリである』などの著書もあるミュージシャン・俳優のマキタスポーツさん。「ヴィジュアル系とはビジネスモデルである」と看破する独自の"V系"論は必読です!
他のオリジナル曲をやるときと明らかに「受け方」が違った
――マキタスポーツさんは『ゴッドタン』(テレビ東京)の芸人マジ歌選手権でおなじみ"Fly or Die"のダークネス様としても活動されていますが、まず伺いたいのが、ヴィジュアル系に興味をもったきっかけは何でしたか?
マキタ:90年代後半に、LUNA SEAやラルク、黒夢、GLAYがメジャーで大当たりした時代ってのがあったわけですよね。否が応でも目についちゃう。言い方は高飛車かもしれないけど「無視できなくなった」というか。
ヴィジュアル系がビジネス的に成功して、シーンが確立された時期と、僕が音楽ネタを活発にやり始めた時期と重なっていたんだよね。それから2001年に今やってることの母体になっている「マキタ学級」が結成されて、その時におもしろい曲やりたいなと作ったのが『Virgin Mary』の元になっている『お母さん』という曲です。
『The shocking soup of Virgin Marry ~華麗なる欲望~』
マキタ:僕のやっている「作詞作曲ものまね」という観点でもって、一応ヴィジュアル系の作法に基づいて、自分なりに曲を作ったものなんです。それをライブで披露したところ、他のオリジナル曲をやるときと明らかに「受け方」が違う。こんなに違うのは何故なのか。ただ単に「笑える〜あはは〜」ってだけじゃなくて、お客さんがノッてしまうわけ。これはなんなのかね、と。