視覚効果賞『ゴジラ-1.0』(写真:AFPアフロ)

 第96回アカデミー賞(2024)授賞式が3月10日(日本時間11日)、米ロサンゼルスのドルビーシアターで行われ、宮崎駿監督の『君たちはどう生きるか』が長編アニメーション賞を受賞した。宮崎監督にとっては、第75回(2003)の『千と千尋の神隠し』以来2度目の受賞となった。

 同作は、宮崎監督の10年ぶりの最新作。監督の記憶に残るかつての日本を舞台に、自らの少年時代を重ねた自伝的要素を含む冒険活劇ファンタジー。

 また、山崎貴監督の『ゴジラ-1.0』が視覚効果賞を受賞した。日本映画としては同賞は初めての受賞となる。また、アカデミー賞史上、監督として視覚効果賞を受賞したのは『2001年宇宙の旅』(68)のスタンリー・キューブリック監督以来55年ぶり、2人目の快挙となった。

 同作は、ゴジラシリーズ70周年記念作品。終戦直後を舞台に、敗戦で“無(ゼロ)”になった日本が、ゴジラの脅威により“負(マイナス)”にたたき落される恐怖を描いた。

 国際長編映画賞にノミネートされていた役所広司主演の『PERFECT DAYS』は受賞を逸した。

 「第96回アカデミー賞授賞式」WOWOWにて放送・配信中。