大東建託は5月15日に、首都圏(東京都・神奈川県・千葉県・埼玉県)居住者を対象に実施した過去最大級の居住満足度調査の集計結果を、「いい部屋ネット 住みたい街ランキング2024<首都圏版>」として発表した。同調査は、2月21日~3月14日の期間に行い、5万3544名から回答を得ている。
「住みたい街(自治体)」では7割が今住んでいる街を肯定
調査結果によれば、「住みたい街(駅)」ランキング1位は6年連続で「吉祥寺(JR中央線)」が獲得した。2位にはこちらも6年連続となる「横浜(JR東海道本線)」、3位には3年連続で「みなとみらい(みなとみらい線)」が続いている。トップ10には、8位に「恵比寿(JR山手線)」、9位に「浦和(JR京浜東北線)」が新たにランクインした。
「住みたい街(自治体)」ランキングでは、1位が2年連続で「東京都港区」、2位が「東京都武蔵野市」、3位が「東京都世田谷区」となっている。また、新たに「北海道札幌市」が14位にランクインした。
「住みたい街(自治体)」では、「住みたい街が特にない」(52.1%)と「今住んでいる街に住み続けたい」(19.3%)を合わせた割合が71.4%に達しており、7割超が現在住んでいる街を評価している。
「住みたい街」トップ3を選んだ理由としては、生活や交通の利便性がよい街ながら、自然があり静かな環境、治安がよいといった、落ち着いた環境であることを挙げるコメントが多くみられた。一方で、「住んでいない理由」では家賃の高さや通勤のしにくさなどを挙げる意見が多い。
「住みたい街(駅)」ランキングを年代別でみると、すべての年代において2023年調査に引き続き、1位は「吉祥寺」、2位は「横浜」が選ばれた。「みなとみらい」や「大宮」も、すべての年代でトップ5にランクインしている。
トップ10全体では、20~30代では「中目黒」や「恵比寿」といった東京23区の人気が続いているものの、新たに「浦和」や「北千住」もランクインした。また、年齢が上がるにつれて、「鎌倉」が上位にランクインしている。
40歳未満の男性および女性、50歳未満の子どもを持つ夫婦でも、2023年調査に引き続き1位は「吉祥寺」、2位は「横浜」だった。
40歳未満の男性は、「渋谷」「新宿A(新宿・新宿三丁目・西武新宿・新宿西口・都庁前)」といった繁華街がある駅を好む傾向にある一方で、40歳未満の女性は「中目黒」や「恵比寿」といったお洒落な店舗が多くあるものの、落ち着いた雰囲気もある駅を好む傾向にある。また、50歳未満の子どもを持つ夫婦では、「鎌倉」「浦和」「立川A(立川・立川北・立川南)」といった郊外の街を好む傾向がうかがえる。
そのほか、年齢が上がるにつれて「住みたい街は特にない」「今住んでいる街に住み続けたい」という回答が増える傾向にあることが明らかになった。