赤ちゃんの姿や仔育ての様子をライブ映像や展示でご覧いただけます

サンシャイン水族館(東京・池袋、館長:丸山克志)では、5月27日(月)にコツメカワウソの赤ちゃん3頭が誕生しました。 今回誕生した赤ちゃんの両親は当館で人気の仲良し夫婦「マハロ(メス)」と「ラジャ(オス)」のペアで、3回目の出産となります。5月27日(月)の9時頃にマハロが出産の兆候を見せ、10時30分頃に1頭目を出産。 父親のラジャもよく仔を抱いている様子が見られ、仔どもたちの面倒を見ています。両親ともに仔のお尻をなめて排泄を促していたり、ラジャが外から巣材となるワラを運んできて、そのワラをマハロが巣にセッティングする様子が見られ、両親で力を合わせて仔育てをしています。両親の懸命な仔育てのお陰で仔どもたちはすくすくと成長しており、生後9日目に初めての健康診断を行い、性別は3頭ともオスで元気な「3兄弟」であることが分かりました。 ※本リリースPDFはこちらよりダウンロードいただけます→https://prtimes.jp/a/?f=d20364-884-19cfcb71c4a63292edfa974279012851.pdf




現在屋外エリア・マリンガーデン「カワウソたちの水辺」水槽のバックヤードにて仔育てを行っているため、展示面では見られないことがほどんどですが、お客様にもバックヤードにいる様子をリアルタイムでご覧いただけるよう今回新たにライブ映像が見られるモニターを設置します。サンシャイン水族館のマハロ・ラジャ、新しく家族になった3頭の赤ちゃんたちを温かく見守ってください。
サンシャイン水族館では今後も培ってきた飼育技術を駆使し、生き物の繁殖や種の保存にも努め、展示を通してお客様に「ココロ動かす、発見」と感動を提供してまいります。

マハロ・ラジャの紹介と出産の様子:https://app.box.com/s/bbkqw2jy1ptcgzltwgi42w57e36bsfwi

コツメカワウソのデータ


仔 名前未定
2024年5月27日(月)朝(10時30分頃から出産開始)に4頭誕生。
性別は3頭ともオス。(1頭は死亡)

母親 マハロ
年齢:9歳(2014年8月7日にサンシャイン水族館で誕生)
出産:3回目(前回は2021年2月1日に3姉妹「てまり」「ひまり」「あいり」を出産※)
やんちゃで好奇心旺盛。子煩悩。特徴はまんまるの顔。
※現在「てまり」はとくしま動物園に、「ひまり」「あいり」はしながわ水族館で展示しています。

父親 ラジャ
年齢:9歳(2015年6月5日マレーシアの動物園で誕生。 2017年12月20日よりサンシャイン水族館で飼育)
サンシャイン水族館のコツメカワウソの家系を守る王様のような存在になってほしいという想いから、マレー語で“王様”の意味を持つ「ラジャ」と名付けられました。臆病で慎重な性格。特徴は愛嬌のある顔。


安心して出産・仔育てができるための環境づくり 


3年前のマハロ・ラジャペアの出産・仔育てを観察・サポートした飼育スタッフの経験などを活かし、今回マハロ・ラジャが安心して出産・仔育てができる環境をつくり、赤ちゃんの命を守るために出産前から様々な準備をしてきました。
一見何の変哲もないように見えるバックヤード(育仔スペース)にも飼育スタッフの想いが溢れています。

●整った環境の準備
巣材となるワラや天然芝などを用意し、出産・仔育ての環境を整えたり、体が水に濡れるのを防ぐため、床にすのこを引いて底上げをしました。また、照明の強さや気温、湿度に至るまで生き物の状態を見ながら慎重に調節し設定を行いました。

●監視カメラの新設・増設
バックヤードに設置されていたモノクロの監視カメラをカラーのものに変更。さらに、巣の中が見えるようカラーカメラを1台増設しました。これにより、赤ちゃんの動きや大きさなどより多くの情報がカメラ映像から分かるようになり、飼育スタッフが極力バックヤードに入らず様子を観察することで、2頭が仔育てに集中できる環境を提供することができるようになりました。
また、ライブ映像を館内特設モニターでも放映できるようにすることで、バックヤードの巣での仔育ての様子や赤ちゃんの姿をお客様にもご覧いただけるように準備しています。引き続きSNSなどでもカワウソの魅力が伝わる動画を発信していきます。

サンシャイン水族館 公式X:https://x.com/Sunshine_Aqua
サンシャイン水族館公式YouTubeチャンネル https://www.youtube.com/user/SunshineAquarium

●フィーダーを設置
展示面やバックヤードには、飼育スタッフお手製のフィーダー(※)を設置。前回の出産では、マハロは仔育て中、仔につきっきりでエサを食べる回数が減少していたため、今回は予めフィーダーを設置することにより、授乳でより多くの栄養が必要なマハロが好きなタイミングでエサを食べることができるようにしています。
※フィーダー…給餌装置のこと。サンシャイン水族館では、自然界で行っている「動いてエサを捕獲する」という動きを引き出すため、あえて「ひと工夫」しないとエサが獲得できない仕掛けのある様々なフィーダーを使用しています。今回設置するフィーダーは簡単な仕掛けですぐにエサが獲得できるように工夫されています。
※フィーダーについて:https://youtu.be/yX0ELmrClrg?si=eWdajfK5v5_KF6ND


飼育スタッフのコメント



今回の出産は出産予定日より少し遅くなったため、いつ出産が始まるのかを今か今かと待っていました。マハロの体がどこまで大きくなるのか…大きくなりすぎも良くないので、早く産んでほしいという気持ちが強かったです。
バックヤードのカメラで出産を見届けていましたが、リアルタイムで出産を見たのは飼育スタッフ全員が初めてのことで、手に汗握り、力が入る瞬間でした。感動的であり、神秘的でもあり、それとともに安堵しました。ただ、何頭産まれるのかも分からなかったため、1頭、2頭産んだ後も、期待と不安が混じり合っていました。
出産が終わり、すでに仔育てをしてくれている両親には、頭が下がる思いでした。何回か出産・仔育てを経験している両親ではありますが、仔や親の状況によっては、元気に育つことが当たり前ではないので、一日一日の成長を見届けていきたいです。そして、その育仔中の行動や情報を細かく確認、収集し、コツメカワウソの習性や生態、仔育ての状況を発信していきたいと思います。そして、それらは、コツメカワウソという種の解明や今後の飼育に活かされると思っています。
バックヤードでのライブ映像も館内で放映する予定ですので、授乳シーンはもとより、両親で協力して仔育てしている場面を見ていただければと思います。また、夏頃には仔どもたちが展示面に出てくると思いますので、お客様にも授乳や仔育てや仔の成長の様子を水槽で見ていただけると思います。好奇心とちょっと怖いが行ったり来たりする仔どもたちを見ているのは飽きないと思います。好奇心旺盛で、とにかくやりたい事がたくさんできる「やんちゃ」なコツメカワウソに育ってほしいです。

※本リリースPDFはこちらよりダウンロードいただけます→https://prtimes.jp/a/?f=d20364-884-19cfcb71c4a63292edfa974279012851.pdf
※画像はイメージです。
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