多くを語らず、悟らせる
多くを語らず、一歩引いたところ(あるいは一歩先)からチームをコントロールすることもリーダーにとって必要な能力です。イクラちゃんはご存知の通り、肯定の「ハーイ」、否定の「バブーン」カツオくんやタラちゃんを呼ぶ「チャーン」の3語しか喋れません※一部他の言葉をしゃべるシーンもあり
しかしこの3語でも十分な意思疎通ができており、言葉だけで伝わらない事柄は「周囲の人間が彼の表情や態度から察する」「タイコさん、タラちゃんが通訳する」という形で成立させています。
影響力ある人間は端的な言葉で意志を伝え、周囲が率先して察知するよう促す。そんな構図を見ているような気分でした。部下ができた際は講釈を垂れるのではなく、悟らせるようなリーダーとなりたいものです。
負けん気の強さと執着心
優秀なリーダーは必ずと言っていいほど「目標達成」へ強い執着を持っています。どんなに達成困難な目標でも、やれることに全力を尽くす。その姿勢がチームに良い影響を与えるのです。
イクラちゃんはご存知の通り大の負けず嫌い。悔しいときはたとえ相手が大人であっても執拗なまでに執着し、報復を行うほどの執着心を持っています。
私も含めてですが昨今の若年層は負けん気の強さ、頑固さ、物事への執着を欠いている印象があります。イクラちゃんの負けん気の強さ・執着心は是非学びたいところですね。
躊躇なく捨てられる取捨選択力
イクラちゃんは熱しやすく冷めやすいタイプなのですぐ飽きてしまい周囲を振り回すのですが、これを単なる子どものワガママと断ずるのではなく「捨てられる力」と解釈してみるのはいかがでしょうか。
業務の優先順位を定めなければならないリーダーは、時に"捨てる"作業を求められることがあります。優先順位付けとはすなわち、何を捨てるか考える作業だからです。
この点イクラちゃんは気持ちが冷めたもの=自身に合わないと思ったものを迷いなく捨てられる強さを持っています。この躊躇ない取捨選択力も彼にリーダーシップを感じるポイントだと言えるでしょう。