「実は胃腸を弱らせている食べ物」とは?

南国原産の食材や夏が旬の食材には、からだを冷やす働きがあります。からだを冷やす食材を摂り過ぎてしまうと、食欲不振やおなかの張り、軟便など不調を引き起こしてしまうのです。

からだを冷やす働きがある食材に、以下のようなものがあります。

・スイカ
・トマト
・きゅうり
・マンゴー
・バナナ

暑いからといって、このような食材ばかり食べないよう注意しましょう。栄養バランスのいい食事を心がけてください。

「胃腸を強くする食べ物」はこれ!

胃腸の働きを高める食材を3つ紹介します。

・にんじん
・山芋
・ブロッコリー

にんじんにはカロテンが含まれています。カロテンは体内でビタミンAに変換され、荒れた胃粘膜の修復や保護に役立つ成分です。

山芋には、小腸で食べ物を消化吸収する働きを助けてくれる消化酵素、ジアスターゼが豊富に含まれています。ジアスターゼはでんぷんの消化を助ける成分で、すりおろして生で食べるのがおすすめです。白ごはんやうどんにかけて食べるものおすすめです。

また、山芋をすりおろすと粘りが出てきます。この粘り成分にも粘膜保護作用があり、胃炎や胃潰瘍の予防や改善に役立ちます。

ブロッコリーには、胃酸の分泌を抑えて胃粘膜の修復を助ける働きがあるビタミンUが豊富に含まれています。ビタミンUはキャベジンとも呼ばれており、市販の胃腸薬にも含まれているためなじみのある人も多いのではないでしょうか。

ビタミンUは水に溶けやすいため、スープに入れたり電子レンジで加熱したりすると効率よく摂取できますよ。

これら3つの食材をすべて使ったレシピをご紹介します。

にんじんと山芋とブロッコリーとほうれん草の和え物

材料
にんじん 1/2本
山芋 1/2本
ブロッコリー 1/2束
ほうれん草 1袋
ツナ缶 1缶
酢 大さじ1
白だし 大さじ1
ごま油 小さじ2

作り方
にんじんと山芋は短冊切りにし、ブロッコリーとほうれん草はひと口大に切る。

にんじん、ブロッコリー、ほうれん草を電子レンジで温める。他の食材や調味料をすべて加えて、和えて完成。

ブロッコリーをレンジで温めるときは、500W3分を目安に、様子を見ながら調整してみてください。

猛暑で食欲がない時期でも、あっさり食べられることでしょう。