海外旅行に持って行くのは現金とクレジットカードだけーそんな人も多いのでは。でもそのマネー管理、結構危険です!
2013年に発表された「海外旅行でのトラブルに関する調査」(株式会社トラベルジャーナル)によると、2012年の海外旅行者約1849万人のうち、推計159万人が何らかのトラブルに遭遇していることが明らかに。そのうち約75%が「盗難・紛失」の被害に遭っていました。とくに現金の盗難・紛失被害はトラブル全体の約35%と最多で、被害総額は推計152億円にも及びます。
一人ひとりの被害総額に関しても、気になるデータを発見しました。旅行綜研が発表した「添乗員セミナー 2012年度アンケート調査」によると、38.8%の人が「10万円以上」の被害に遭ったと回答しており、やや高額な被害額であることがわかります。では、どのようにしてお金を管理しておくと、トラブルなく旅行を楽しめるのでしょうか。そこで今回は、海外旅行中の適切なマネー管理テクニックをご紹介します。
クレジットカード
海外旅行で欠かせないクレジットカード。現金がなくてもカードさえ持っていれば何とかなりますし、旅行先での怪我や病気、事故などのアクシデントに対応する旅行傷害保険付のカードもあります。
海外でもカード払いが推奨されています。偽造紙幣による被害を避けるために、現金で高額な支払いをしようとすると断られるケースも少なくありません。
一方で、近年被害が増えているカードの不正利用には注意が必要です。紛失や盗難による不正利用に限らず、スキミングやフィッシング詐欺などの手口もあります。信用できる店での利用にとどめ、カードを渡した店員に不審な動きがないかなど、確認することが大切です。
現金
ちょっとした買い物をするときやチップを渡すときなどに一番便利な現金。サインが必要なカードなどとは違い、様々なシーンでサッと支払える点が大きなメリットです。
一方で、現金の入った財布を落としたり、スラれてしまったりすると、手元に戻ってこない可能性大。とくに高額な買い物をするとき、財布から大量の現金を取り出すのは危険です。
財布をいくつかに分けて持ったり、ホテルの金庫に現金の一部を保管したりするなど、現金の取り扱いには要注意。カードなどと併用するのが安全でしょう。