あなたは「長野県」に対して、どんなイメージを持っていますか。「日本の屋根」と謳われる日本アルプスにちなんで、自然豊かなイメージ?たしかに他県から登山をしに来る人も珍しくなく、スキー場も多いのでウィンタースポーツの印象が強いですよね。
ほかにも長野県で有名なものは、リンゴや信州そば。おやきやイナゴといった、(こういったら失礼だけど)どことな~く地味でおじいちゃん、おばあちゃんが好みそうな食べ物ばかりが並びます。実際、沖縄に並ぶほどの長寿県ですので、良くも悪くも田舎のイメージという人も多いのでは?
今回は、そんな長野県のイメージにまつわる噂について、長野県出身者の筆者がウソとホントを検証。県民性を紐解きながら、長野県人のモテ要素についても探ってみたいと思います。
県内対立のひとつ!長野市と松本市は仲が悪いってホント?
ネットやSNSで長野県のキーワードが出てくると、なにかと目にする「長野市と松本市は仲が悪いの?」という県内対立問題。ほかの県なら高崎と前橋、神戸と姫路、静岡と浜松などが当てはまるのでしょうか。
長野県は県外出身者の方もご存知「県歌・信濃の国」が有名ですが、その歌詞の冒頭は「信濃の国は十洲に境つらぬる国にして♪」のワンフレーズから始まります。つまり「境界を接する隣の国が10もあるほど、信濃の国は広い」という意味で、それらは大まかに「北の長野」と「南の松本」と別の風土を築き上げてきたよう。
いわれてみれば、長野は「善光寺」、松本は「松本城」と、どちらも市の象徴といえる国宝がそびえ立ちます。また両市内最大規模のお祭「長野びんずる」、「松本ぼんぼん」も同じ8月の第1土曜日開催。どちらの見物客も20数万人に及んでいるのは、そんな地域抗争の名残が残っているから?
それこそ歴史を振り返れば県を南北に分けようという話もあったようで、行政、文化とお互い対抗意識を燃やしている因縁はチラホラ……。だからといって「さすがに対人関係まではいがみ合ってはないよね~」というのが、両市内に住んだことのある筆者の感想です。