「自分が区長になったら、伝えたい!変えたい!」思いを発表




板橋区は、令和6年8月28日(水)、子どもの意見を区政に届ける場として「いたばし子どもワークショップ(以下、『ワークショップ』という)」を試行開催しました。

令和5年4月に施行された「こども基本法」では、各地方自治体において、こども・若者、子育て当事者等の意見を政策に反映するために必要な措置を講ずることとされています。板橋区においても、板橋の宝である子どもたちの声を最大限に尊重し、総合計画や子ども政策にかかる計画等の策定にあたり参考とするため、この度のワークショップを試行しました。







当日は、事前に参加申し込みのあった35名(小学生21名、中学生11名、高校生3名)が参加。小学生、中学生、高校生ごとに班分けをし、年代別にテーマを設定してワークショップが始まりました。初対面同士の子どもたちも最初は緊張が見られましたが、アイスブレイクが始まると徐々に慣れ始め、各自の視点で自由に意見を出し合うようになりました。板橋区職員もファシリテーターとしてサポートしながら、最終的に班ごとに出された意見を子どもたち自身がまとめ、結果を発表しました。

小学生の班は「家庭、学校以外の居場所を作りたい!」がテーマ。「家から近くて気軽に行ける場所」「子どもだけで自由に遊んだり学べたりする場所」「悩みを相談できる場所」があってほしいという意見だけでなく、「ルールがある、大人がいるなど安心して過ごせる」ことも重要という意見がありました。

中学生の班は「板橋のまちで好きなところ、変わってほしいところを伝えたい!」がテーマ。「石神井川の桜」「子ども動物園」など板橋の好きなところがある一方、変わって欲しい点として「公園で自由にボール遊びがしたい」といった遊びに関することや、観光、商店街、学校施設、自然環境など、視野や行動範囲が広がった中学生としての幅広い意見がありました。




高校生の班は「子どもの意見を幅広く聞ける仕組みをつくりたい!」と、少しレベルアップしたテーマに対し、まずは「学校でできること」「いつでもどこでもできること」「放課後子どもが集まってできること」とシチュエーション別に考えました。実施方法については、「ゲーム形式で意見を聴く」「SNSやアプリを活用する」など、より意見を聞ける方法を自身の視点で考えるとともに、それぞれの課題や解決策、大人にしてほしいこと・自分たちができることを併せて考え、提案しました。




直接子どもたちの発表を聴いた坂本健(さかもと・たけし)板橋区長からは、「本日は、班ごとに分析や解決策等も踏まえた大変素晴らしい発表、ご意見をいただきました。ちょうど板橋区では、これから1年かけて、概ね10年後に向けた新たな基本構想・基本計画をつくっていくところです。10年後は、ここにいる皆さんも全員が大人になっていると思います。今日ご提案いただいたことが実現できるよう、ぜひ一緒に考え、取り組んでいきましょう。」と未来の板橋区を担う子どもたちに向けて大きな期待を込めました。
その後行われた、子どもたちと区長との意見交換会では、「区長が子どもだったらどのような場所が欲しいですか?」「なぜ区長になろうと思ったんですか?」など率直な質問があり、坂本区長も一人ひとり真摯に向き合い、丁寧に回答し、今年度のワークショップは終了となりました。

板橋区は、今回の試行結果を踏まえ、子どもの意見を聴く機会のさらなる充実に向けて検討していく予定です。

担当部署
東京都板橋区子ども政策課計画調整係 TEL:03-3579-2471
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