ユーザーから投稿された「キニナル」情報を検証すべくはまれぽが体を張って調査!

今回のテーマは…

<横浜のココがキニナル!>
3年くらい前に中華街でミルク麺を出す店がありました。台湾料理専門で魯肉飯も美味しく、もっともネイティブな美味しさでした。店名も場所もわかりませんが、ミルク麺が健在か気になります。(bjさんのキニナル)

 

幻の店は今

「ミルク麺」という聞き慣れないメニュー、「抜群に美味しい」「中華街でもっともネイティブな美味しさ」という魯肉(ルーロー)飯、移転して店の名前も場所もわからない・・・ここまでキニナルことを並べられたら、調査しないわけにはいかない。

中華街でミルク麺を出していた店をインターネットで検索すると、それは「生福園(せいふくえん)」という台湾料理の店で、現在は元住吉に移転し「美(めい)」という店名で営業しているということがわかった。
さっそく取材を申し込むと、こちらの主旨を伝える前から快諾いただく。
 

 

というわけで東急東横線元住吉駅西口徒歩2分の現地へ。

駅前のブレーメン通り商店街を抜けて少し歩いた場所にある、こぢんまりとした店が台湾料理店「美」。手書きのおすすめメニューや料理の写真が店頭いっぱいに張られている。

ホームページでは営業時間は17時からとなっていたが、店横には17時30分からと書かれていて、出入り口には17時40分からと書かれていた。

結局どれが正しいのかキニナルが、いざ入店。

美さんと長男の将幸くん

出迎えてくれた気さくな女性が、店主の美(めい)さん。店名は、彼女の名前からとったものだった。

「今、仕込みしてるから、詳しい話この人に聞いておいて。よく知ってるから」と店内にいた男性を紹介される。お店のスタッフかと思いきや、「いや、僕は客なんです・・・」

 
台湾が大好きだという常連客の寺尾さん
中華街の生福園があった場所は現在ベトナム料理店になっている
 

寺尾さんは、中華街にあった生福園のころから知っているそうで、「中華街の店も、今と似たような家族経営の雰囲気がありました」と教えてくれた。

「中華街に代表されるように、中華料理店は多くありますが、本格的な台湾料理が食べられる店というのは、ここ以外にちょっと思いつかない」という寺尾さん。
 

台湾料理は、甘辛い味つけが多く、旬の食材の中には台湾独自の野菜もあるのが特徴だそう。

季節の野菜は旬のわずかな期間しか出回らないものも多い。

 
 

川七(チャンチー)は「百薬」とも呼ばれ、火を通すとぬめりが出るのが特徴。
パイミーシーと赤い色入りのホンーミーシーは混ぜて炒める。

これら台湾料理独自の野菜は、茨城県の台湾野菜専門の契約農家が台湾から種を取り寄せて無農薬で栽培しているもの。
 

こちらは「川七(チャンチー)(1200円)」を料理したもの。日本ではアカザカズラとも呼ばれるツルムラサキに似た食感でくせもなく、クコの実と生姜もよく合って食べやすい。

別名「百薬」というだけあって、ミネラル豊富なスーパー野菜として珍重されているという。

 

こちらは「ホンーミーシー(1200円)」。鉄分豊富で体に良いらしい。

日本にはない独特の風味。中華料理のイメージにある油っぽさや辛さはない。
「これらの野菜は今のこの時期だけ。ほかの季節だとおいしくないから」と美さん。