10月2日付で弥生の新社長に就任する武藤健一郎氏

弥生は9月10日、社長交代の人事を発表した。10月2日付で武藤健一郎氏が代表取締役 社長執行役員 兼 最高経営責任者(CEO)に就任する。現社長の前山貴弘氏は同日付で代表取締役 副社長執行役員 管理本部長 兼 最高財務責任者(CFO)に就く予定。

アンダーセン、マッキンゼー、Googleを経て弥生に

弥生は過去約1年半の間にマーケティング、経営企画・新規事業投資、Fintech、人事分野の各スペシャリスト計4人を執行役員に迎え入れるなど体制強化に努めてきた。今回、経営体制のさらなる強化を目的に武藤氏がCEOに就任する。

武藤氏はアンダーセン(現アクセンチュア)でERPなどのシステム構築を担うエンジニアとしてキャリアをスタート。その後、マッキンゼーで、さまざまなテック企業の戦略策定と実行を支援、その後は業務系ソフトウェアのカスタマーサポートなどを請け負うスタートアップ企業での日本支社長を経験した。

2014年にGoogleに入社後は、広告事業責任者としてスモールビジネスから中堅、大手まで幅広い企業の経営課題に向き合い、ビジネス全体のマネジメント、テクノロジードリブンの事業開発、セールス&マーケティングの変革などを遂行してきた。

前山氏は、副社長執行役員CFOとして、公認会計士としてのプロフェッショナルな知見を持って弥生の健全な挑戦とサステナビリティを支援していく。

■武藤健一郎(むとう けんいちろう)

1972年5月30日生。94年1月アンダーセン コンサルティング(現アクセンチュア)入社。ERP/受発注システムなどのシステム構築にエンジニアコンサルタントとして従事。2001年7月マッキンゼー&カンパニーに入社。アソシエイト・プリンシパルとしてテック企業の戦略構築と実行の支援に従事。12年1月サービスソースインターナショナル・ジャパン合同会社 日本支社長。テック企業からのカスタマーサクセスとカスタマーサポートの外注を受けるスタートアップ企業の成長に寄与。14年11月Googleに入社。マネージング・ディレクター、グーグルカスタマーソリューションズ 事業責任者。広告事業責任者としてスモールビジネスから中堅および大手まで幅広い企業の成長・事業課題の解決を支援。Google社内の各ファンクション改革も遂行してきた。