4〜6月期の春ドラマは、『花咲舞が黙ってない』だけが平均で15%を超える視聴率を残し(関東地区)、半分以上の作品が1ケタに沈んだ。内容的には『BORDER』がかなり見応えがあって面白かったが、果たして夏ドラマはどうだろうか。
夏ドラマも相変わらず警察・ミステリー関係、続編モノが多いが、全体的には硬軟取り混ぜて、いろんなタイプの作品が揃った印象。さて、今期はどれ見る?
『ペテロの葬列』 7月7日〜
TBS系 月曜20時 期待度★★★☆☆
宮部みゆきの同名小説をドラマ化。宮部みゆきの杉村三郎シリーズがドラマ化されるのは、昨年7〜9月期の『名もなき毒』以来、2度目となる。主人公の杉村を演じるのは、前作に引き続き小泉孝太郎。国仲涼子、平幹二朗、室井滋など、前作のレギュラー陣に加え、長塚京三、長谷川京子、峰竜太、冨士眞奈美、柴俊夫などが出演する。
脚本も前作に続き神山由美子。前作の視聴率は平均で2ケタに届かなかったが、小泉孝太郎の落ち着いた演技がハマっていて、なかなか見応えがあった。今作もじっくり見られるミステリーになりそう。
『HERO』 7月14日〜
フジ系 月曜21時 期待度★★★★☆
木村拓哉が型破りな検事を演じる「HERO」が、2001年の連ドラ、2006年のスペシャル、2007年の映画を経て、13年ぶりに連ドラ化される。ずっと城西支部の次席検事を演じていた児玉清さんが亡くなられてしまったため、部長だった角野卓造が次席検事に。警備員をやっていた正名僕蔵は事務官として登場する。
他に城西支部で引き続き出演するのは、小日向文世と八嶋智人。あとは、松重豊、杉本哲太、濱田岳、吉田羊などにキャストが一新される。木村拓哉とコンビを組む事務官を演じるのは北川景子。
チーフDや脚本、音楽などのスタッフは13年前のメンバーが揃っているが、これだけの新キャストで雰囲気がどう変わるか。最初の連ドラは視聴率が全話30%超え(関東地区)の記録も残しているので、今回はどれくらいくのかというあたりにも注目。
『あすなろ三三七拍子』 7月15日〜
フジ系 火曜21時 期待度★★☆☆☆
重松清の同名小説をドラマ化。商社に務める中年サラリーマンが、社長の命令で廃部寸前の大学の応援団に出向を命じられ、さまざまな人とぶつかり合いながら応援団を立て直していく。
主演は柳葉敏郎。他に、剛力彩芽、反町隆史、風間俊介、高畑充希、西田敏行、菊池桃子、森口瑤子、飯豊まりえなどが出演する。応援団という設定に無理なく入り込めれば、笑って泣ける人間ドラマが楽しめそう。
『GTO』 7月8日〜
フジ系 火曜22時 期待度★★★☆☆
EXILEのAKIRAが主演してリメイクされた『GTO』が、昨年の7〜9月期に続き再び連ドラに。今回は舞台を湘南に移し、鬼塚の過去なども描かれる。ヒロインは比嘉愛未に変更。これで『GTO』のヒロインは、松嶋菜々子、瀧本美織、比嘉愛未と、3代続けてNHKの朝ドラヒロイン経験者が務めることになった。
生徒役としては、『あまちゃん』でGMTの入間しおりを演じていた松岡茉優、映画『魔女の宅急便』でキキ役を演じた小芝風花、Sexy Zoneの菊池風磨、『ロストデイズ』での五月役が記憶に新しい三吉彩花、今年2月の大組閣でSKE48チームSからAKB48チーム4に移籍した木崎ゆりあなどが出演する。『GTO』の世界観が好きな人は引き続き楽しめそう。