江戸時代から宿場町として栄え、人びとの交流と文化の根付く場所であった千住ほんちょう商店街(旧・日光街道)を舞台に、店舗前のスペースなど約20カ所で、歌や演奏、踊りなどの様々なジャンルのパフォーマンスが同時多発的に繰り広げられます。3名のゲストアーティストと公募で集まった67組のパフォーマーたちが、思い思いの表現を披露します。
4回目の開催となる今年は、寺島大介・水口理琉・宮田篤の3名のゲストアーティストが、準備・制作段階から商店街や地元の方々の協力を得て企画を展開しています。見慣れたお店の思わぬところにドローイング(絵)を展示したり、商店街の方々から頂いた「使わなくなった“生活や記憶のかけら”」で作品制作したりなど、当日のパフォーマンスだけで終わらせず、商店街の方々との交流を通じて、人と人、人と場所、人とアートの様々な「縁」を結びます。また、初めての試みとしてJR北千住駅の南改札外のスペースにもパフォーマンスエリアを設けます。
回を重ねるごとに縁が広がり、盛り上がりを見せる「表現街」にぜひお越しください。
※写真は昨年度実施の様子(写真:冨田了平、大野隆介)
イベント概要
日時:2024年10月6日(日) 14時~17時(予定)
※ 雨天時会場変更、荒天中止
※ 13時~14時に千住本町商店街振興組合主催のこども大名行列が開催されます。
会場:千住ほんちょう商店街(東京都足立区千住)・JR北千住駅 南改札外
※ 当日のタイムスケジュール等の詳細は公式ウェブサイトにてお知らせしていきます。
※ 内容は変更になる場合があります。
主催:東京藝術大学音楽学部・大学院国際芸術創造研究科、特定非営利活動法人音まち計画、足立区
協力:千住本町商店街振興組合、足立成和信用金庫
公式ウェブサイト:https://aaa-senju.com/hyogengai
ゲストアーティスト
寺島大介(Daisuke Terashima)
素材の劣化や変化を抱えて出てくる深みと平面性の間に生まれる緊張感をドローイングにこめて制作を行なっている。画面に残される筆致や作品が置かれる状況によって、場の持つ歴史と時間の流れを表現している。
~アーティストから一言~
千住ほんちょう商店街のさまざまな場所にドローイング(絵)を展示していきます。本番以前より設置が始まるドローイングは、口コミのみでささやかに商店街内に広がっていきます。そして本番が終わっても、いくつかのドローイングはイベントの遺物として、もしくはただのドローイングとしてある時期の商店街そのものの余韻をそれぞれの場所に残していくでしょう。
水口理琉(Riru Mizuguchi)
生物の営巣本能が、創造行為の根源ではないかと考え、人間にとっての「巣づくり」とは何かを模索し、制作している。東京藝術大学大学院美術研究科壁画第 一研究室修士課程在籍。
~アーティストから一言~
千住ほんちょう商店街付近をショッピングカートを引いて回遊しながら、出会った人からいただいた、使わなくなった「生活や記憶のかけら」で作り上げた「巣」を発表します。
宮田篤 (Atsushi Miyata)
おとなもこどももあそべるぶんがく「微分帖」など、ワークショップやドローイングによって他者との関わりの中にある差異を見つめることを制作の契機にしている。主な活動に「日常アップデート」(東京都渋谷公園通りギャラリー、2024年)、「わくわくなおもわく」(はじまりの美術館[福島]、2019年)、「びぶんブックスことばの店:微分帖」(トーキョーアーツアンドスペース本郷、2019年)など。
~アーティストから一言~
千住ほんちょう商店街で起きたちょっとした事件やこぼれ話を題材に、マンガカードを作りました。商店街のどこかに設置されているカードを、ぜひ探し集めてみてください!
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