本物に触れ合ってサイエンス・コミュニケーションを楽しむ
雄大な宇宙を旅したあとは、<サイエンス>のエリア。
ここには東京大学総合研究博物館 宮本英昭准教授の協力のもと、研究室分室「リサーチセンター」が設置され、真近で、実際に研究にあたる宇宙研究者の姿を目にできる貴重な空間。
実際の月や火星の映像を見ることができたり、最新の研究結果が日々更新され、エリア内のモニターにアップデートされていく仕組み。訪れる度に新しい情報を目にできるかも。実際の研究者、実際の研究データ……ここにあるのはまさに“本物”。普段遠いと感じていた最先端の宇宙・惑星に関する研究が目の前に!
エリア中央のソファの上の天井には丸いモニターが。そこにもJAXA提供の惑星映像が映し出されています。ソファに座り丸い惑星を見上げていると、最先端の研究エリアも心地よい空間に感じます。
また、日本での火星研究の第一人者である宮本准教授。奥にある赤土のゴツゴツとした岩場は火星を再現したスペースで、流れる火星のパノラマ映像を前に、自分が火星に降り立つイメージを体験できます。火星の隕石に触れる展示も!
さまざまな仕掛けがいっぱい!遊んで読んで眺めて、宇宙を感じる
<サイエンス>エリアで最新の宇宙の研究に触れたら、今度は遊んで宇宙を体感する<イマジネーション>のエリアへ。
宇宙服姿の宇宙飛行士が飛んでいたり、星のオブジェが光り輝いていたり、歩きまわるだけでワクワク。壁には扉やキャビネットなどのモチーフが傾いたり逆さまについていたりして、宇宙の無重力をイメージさせてくれます。
宇宙診断をしたり、球体ロボットを操作してロケットを打ち上げたり、パズルで自分だけの惑星を作ってみたり、謎解きゲームをしたり……豊富なコンテンツに時間が経つのも忘れて、子どもだけじゃなく大人も夢中になってしまいます。
ちなみに球体ロボットを操作してロケットを打ち上げるゲーム“アストロボール”、筆者は感覚がつかめなくてミッション成功ならず。結構難しいです!
そしてここで密かに注目なのがドリンクを買える自販機。
金ピカでカッコイイ自販機ですが、すごいのは見た目だけではありません。中に並ぶ飲料見本のところまで金ピカのコレ。実は過酷な宇宙環境で人工衛星や探査機を守る“宇宙用熱制御フィルム”が貼られているんです!この自販機で買えば、「TeNQ」ならではの冷たさや温かさを味わえる!?
またここには遊びだけでなく、読んだり眺めたりするコンテンツも充実。ゴッホの「星月夜」や歌川広重の浮世絵「名所江戸百景 猿わか町よるの景」など、名画で芸術家の思いを馳せた宇宙を感じることのできる回廊に、エリア内のキューブや大小さまざまな扉の中に書き込まれた宇宙に関する読み物たち。「巨人の星って何の星?」など面白い小ネタが満載です。
さらに!ゴミ箱にも仕掛けが。ぜひ手を入れて耳を澄ましてみて!