7月8日、東京ドームシティに新しく登場した宇宙ミュージアム「TeNQ(テンキュー)」。「東京に空いた、宇宙の穴。」というCMの気になるキャッチコピーに、興味を惹かれた人も多いのでは? “宇宙ミュージアム”とは一体……? 早速、謎の新施設に行ってみました! 

 

天文宇宙検定3級を持つ“宙(そら)ガール”、篠原ともえさんもプレオープニングイベントに駆けつけた。
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「TeNQ」の施設コンセプトは「宇宙を感動する」。心打つ星空、圧倒的な宇宙空間、最先端のサイエンス、宇宙からインスピレーションを受けたカルチャーなどを楽しめる新しいエンタテインメント施設。

宇宙と聞くと、ハイレベルな研究や技術の最先端科学が集まる、限られた人しか関わることのできない少し難しいイメージと、まだ人類では誰一人としてすべてを知ることができていない、あらゆる可能性を秘めたワクワクする未知の世界のイメージ。

また、昔から人類は夜空を見上げて、美しい星々の輝きに心癒されてきました。そんな最先端の研究や、宇宙へのワクワク、きらめく星たちの癒やしなどすべてが体験できるのがこの「TeNQ」なんです!

無数のUFOが飛ぶエントランスから宇宙へ

エントランスにはUFO型の可愛くスタイリッシュな照明が浮かび、来場者を照らし出します。フロアの壁にはロケットや人工衛星の模型、書籍やさまざまなオブジェなど、宇宙に関連するアイテムが並んでいます。「かぐや姫」の本やうさぎのオブジェは月に関連するモチーフ。現実の世界だけでなく、創作の世界といった、いろいろな観点から集められたアイテムたちを眺めるのも楽しい。

エントランスに大きく口を空けた真っ暗なトンネル<トンネル0(ゼロ)>を抜けると、そこは立体的な白いキューブが飛び出した部屋<はじまりの部屋>。ここでは、古代から現代に至るまでの人々の宇宙への“記憶と記録”を観ることができます。最新の映像演出・プロジェクションマッピングで、部屋が歪んだり、どこかの広い空間へ繋がったり、次々と飛び出イメージに、まるで部屋全体が動いているかのような躍動感に引きこまれていくはず。

 

屋内で観るプロジェクションマッピングは今まであまり体験したことがなかったので、閉じられた空間で映しだされる鮮明な映像に感動! 部屋全体を見渡せる位置に立って、目の前から天井にまで広がる演出全体を楽しんだり、手前のキューブに座って、繰り広げられる演出に包み込まれるような感覚を味わうのもオススメ。訪れる度に、違う角度から鑑賞してみたくなります。

新感覚の“覗き込む”シアター体験で宇宙旅行

  

人類の宇宙への研究の歴史と想いを感じたら、次のエリア<シアター宙(ソラ)>へ。これが“東京に空いた、宇宙の穴”だったのか!と思わず納得する、足元には直径11mの大きな丸い穴が。ここは「TeNQ」の目玉。大きな穴には、フルハイビジョンの8倍、4K×4Kの約1,600万画素の高解像度で星空や惑星などの美麗映像が映しだされ、宇宙空間を旅している気分が味わえるのです。

 

  
  

プログラムは月面の映像から始まり、輝く星団、銀河団や太陽系を周って大迫力の太陽を足元いっぱいに眺め、地球の周りの宇宙空間を巡っていきます。さらに私たちの住む地球を“宇宙から”鑑賞し、オーロラや人々が生活する灯りなど地球のエネルギーを感じ取ることができる約10分間。

動いていないのに足元が動いているかのように感じる浮遊感や臨場感は初めての体験!丸く足元に空いた穴から見える宇宙の景色を観ていると、その穴が宇宙船の窓のように思えてきます。なんだか本当に宇宙旅行に出かけている気分に!

そしてこのシアターは定員70名の毎回入れ替え制なので、全員が最前列で臨場感溢れる映像体験ができるという点もポイント。見えなくて悲しい思いをすることはありません。