~永平寺町の木「油桐(あぶらぎり)の葉」を用いて~
「お寿司の木」として地域で親しまれる油桐の葉
嗅覚の新たな顧客体験を提案するSCENTMATIC株式会社(代表取締役:栗栖俊治、本社:東京都、以下「セントマティック」)は、2024年10月4日(金)、香りから言葉を紡ぎ、自分だけの物語を創作する感性教育プログラム「香りの授業」を、福井県永平寺町立永平寺中学校の3年生36名を対象に開催しました。
嗅覚に特化した授業、町の伝統料理「葉っぱ寿司」で親しまれる油桐の葉を用いて
香りの授業は、既存の学校教育ではリーチできなかった嗅覚領域の可能性を拓く機会や、地域の香りを通じて故郷への愛着を深める学びとして好評をいただき、2021年より全国の教育機関と連携しながら開催を重ねてきました。今回は、曹洞宗の大本山 永平寺で知られる町の中学校にて授業を実施。地域の香りとして、町の郷土料理「葉っぱ寿司(マスの押し寿司)」の材料である油桐(あぶらぎり)の葉を採用しました。生徒たちは、葉っぱを擦ったり破いたりしながら香りの変化を楽しみ、嗅覚を刺激することで得られたインスピレーションを言葉に変換していきました。授業の終盤には作品を発表し合うことで香りに対する感じ方の違いを体感し、一人ひとりの豊かな創造性に拍手が送られました。
■「香りの授業」の開催実績 ~ 地域に紐づく香りを用いて ~
https://scentmatic.co.jp/kaorium/school
香りと言葉で脳を活性化!東大共同研究の知見に基づく独自の教育プログラム
セントマティックは2020年より、嗅覚研究のトップランナーである東京大学 大学院農学生命科学研究科 東原和成研究室と共同研究を行ってきました。現在、香りと言葉を同時にインプットする体験が、人間の脳のさまざまな領域を活性化させることが解明されつつあります。香りの授業は本研究から得られた知見を活かした独自の教育プログラムです。
■東京大学大学院 東原教授とセントマティック取締役 渡辺の対談
https://scentmatic.co.jp/news/20240209
■「香りの授業」プログラムの流れ
1.目を閉じて、香りだけに集中してみる
2.浮かんだ景色やイメージを自由に書き出してみる
3.メモの中から好きな言葉を選んで物語をつくる
4.完成したオリジナルの物語を互いに発表し合う
■「香りの授業」に参加した生徒の感想(永平寺町立永平寺中学校3年生)
普段は文章を書くのが苦手で、感想文なども一行だけ書いて、なかなか先に進めないこともありました。今日は油桐の香りを嗅いだら、頭の中にいろんな言葉やイメージが次々と浮かんできて、自分でも不思議な感覚でした。僕が創った物語の発表をみんなが楽しそうに聞いてくれて、たくさん笑いがとれたことも嬉しかったです!
■永平寺町立永平寺中学校 校長 林 誠司(はやし・せいじ)先生
油桐は永平寺町の人々にとって非常に身近な植物ですが、その香りをじっくり嗅いだのは初めての経験でした。我々のような大人には、葉っぱの香りを知覚したあと、それ以上のインスピレーションはなかなか降りてこないものですが、生徒たちの瑞々しい感性や表現の豊かさ、日ごろ見られない一面にも触れ、大変驚かされました。
香りの授業に参加する林校長先生(右)
【SCENTMATIC株式会社】
セントマティックは、香りを言語化するAIシステムを用いて、あらゆるものに“情緒的な体験価値”をプラスできる香りの共創型のビジネスデザイン集団として2019年に設立しました。セントマティックが取り組むのは「嗅覚のデジタライゼーション」。それは、香りと言葉による「香りの体験」によって人の感性を進化させ、あらゆる業界のビジネスに革新をもたらします。
代表者:代表取締役 栗栖 俊治
所在地:〒150-0013 東京都渋谷区恵比寿4丁目22番7号 3階
URL:https://scentmatic.co.jp
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