楽天モバイルと楽天ペイメントは、今年に入り、常時開催の「楽天市場」での「Rakuten最強プラン」契約者限定の特典(SPU・楽天モバイルの対象サービス契約者はポイント+4倍)とは別に、楽天モバイルの通信サービスとキャッシュレス決済サービス「楽天ペイ」を連携したキャンペーンを実施している。これらのキャンペーンが気になった人向けに、楽天モバイルの最新の動向とサービスエリアを紹介しよう。
家族、青春、こども、シニア……優遇対象ユーザー拡大中
楽天モバイルは現在、「楽天モバイル申し込みでポイントプレゼント」として、キャンペーンページから「楽天モバイル」を初めて申し込み、期間内にコミュニケーションアプリ「Rakuten Link」で10秒以上の発信(通話)した人を対象に、初めての申し込みでもれなく3000ポイント、他社からの乗り換えの場合は6000ポイント、それ以外の人には2000ポイントをプレゼントするキャンペーンを実施している。
さらにエントリーのうえ、「楽天ペイアプリのコード決済(コード表示・QR読み取り・セルフ)で期間中に合計500円以上支払う」「対象の楽天Edyで期間中合計500円支払う」「楽天ポイントカードを提示のうえ期間中5ポイント以上獲得する」の三つの条件のうち、いずれかを満たした人から抽選で100人に1万ポイントをプレゼントする。
現行の料金プラン「Rakuten最強プラン」は、2023年6月1日の提供開始から1年以上過ぎた。この間、「最強家族プログラム」「最強青春プログラム」「最強こどもプログラム」「最強シニアプログラム」の順に、対象者限定の割引プログラムを発表。条件に当てはまる人は通常料金より割引またはポイント還元となり、実質負担額は通常より下がる。特に「最強こどもプログラム」適用の子ども(12歳まで)は、1カ月のデータ容量が3GB以下なら実質528円で利用可能と、かなりお得だ。
一足早く24年3月にスタートした「最強青春プログラム」では、22歳(23歳の誕生月前月)まで、この年代では全キャリア最安値となる実質858円から利用可能だ。とはいえ、実際には2台目以降の端末で使うサブ回線でない限り、月間データ利用量は3GBを超過し、もう一段階上の「3GB超過後20GBまで・1958円」になると思われるが、それでもかなり安く、料金重視なら楽天モバイルは有力な選択肢といえる。
また、今年6月27日からは「プラチナバンド」と呼ばれる700MHz帯において商用サービスを開始した。このプラチナバンドの整備により、屋内などでのつながりやすさは徐々に改善する見込みだ。
サービスエリアマップ(https://network.mobile.rakuten.co.jp/area/?l-id=gnavi_area)によると、楽天モバイルの4G LTEは全国をおおむねカバー。一部残るサービスエリア外は、居住者がいない山林・丘陵や湖沼などで、実用性にほとんど問題ないだろう。旅行先などでつながらなかった場合、電波状況を報告する仕組みもあるので、不満を感じたら自身のSNSに投稿するのではなく、楽天モバイルへの報告をおすすめしたい。ユーザーも電波状況の改善に協力する姿勢が肝要だ。
特筆すべきは、5G Sub6エリアの範囲の広さ。東京都心部はほぼ5G Sub6エリアとなっており、その周辺部にも5G(Sub6)のサービスエリアが点在する。同様に関西(大阪・京都)や仙台、福岡、札幌などの主要地方都市でも5G Sub6をすでに展開しており、iPhone 12以降などの5G対応端末と組み合わせ、理論上は自宅や滞在先で楽天モバイルの5Gサービスを利用できる人はかなり多そうだ。
「J.D.パワー2024年スマートフォン金融・決済連携プラン顧客満足度調査」によると、携帯電話会社が提供している金融・決済サービスの利用と携帯電話サービス契約を連携させた、ポイントアップタイプの料金プラン「金融・決済連携プラン」を提供している調査対象の3ブランドのうち、楽天モバイルは3位だった。実際には専用プランは存在せず、現状の楽天モバイルは、本格的な「金融・決済連携プラン」を求める層には不十分に感じるかもしれないが、月額料金自体が安いので、お得度はほぼ互角といえるだろう。