株式会社Progate(本社:東京都渋谷区、代表:加藤將倫、以下Progate)は、18歳~24歳の学生4160名にスクリーニング調査を行い、そこでITエンジニアを志望していると回答した180名に対して2024年9月19日~10月7日の期間で「ITエンジニアを志望する学生の就職希望調査」を実施しました。調査結果をお知らせいたします。


【調査結果サマリー】
ITエンジニアを志望する理由、プログラミング学習者は技術や職種に対する関心、非学習者は労働環境や収入に期待

企業情報では「福利厚生や働き方の柔軟性」に最も強い関心。プログラミング学習者は特に技術スタックや開発手法など実務に関わる情報を重視。

働きたい環境は「リモートと出社を併用(半々)」が44.4%と最も人気が高い。

技術選考においてプログラミング学習者は技術スキルへの不安を強く感じる一方、技術選考を前向きに捉える割合も高い結果に。

企業に期待すること、プログラミング学習者は「すぐに聞ける環境」や「研修制度」、非学習者は「研修制度」や「自主的な教育支援」。




■ ITエンジニアを志望する理由、プログラミング学習者は技術や職種に対する関心、非学習者は労働環境や収入に期待

ITエンジニアを志望する学生180名にITエンジニアを志望する理由を聞いたところ、「ITやテクノロジーが好き(45.6%)」「プログラミングが好き(33.9%)」「世界中で需要が高まっている(32.8%)」の順となりました。


続いて、エンジニア志望学生に現在、プログラミング学習をしているか聞いてみたところ、学習していると回答したのは67.8%、学習していないと回答したのは32.2%でした。


学習していないと回答した58名に学習していない理由を聞いたところ、「学習する時間がない」が最も多く、次いで「どこから始めればいいか分からない」、「サポートや指導を受けられる環境がない」となりました。



改めてエンジニアを志望する理由をプログラミング学習者と非学習者で見ると、プログラミング学習者は「ITやテクノロジーが好き(55.7%)」に対し、非学習者は「リモートワークやフレキシブルな働き方が可能(31.0%)」「高収入の仕事に就きたい(31.0%)」が多い結果となりました。

学習者は職種そのものへ強い興味を示す一方で、非学習者は働き方や待遇に対する期待が際立っており、それぞれ異なる動機があることがわかります。この違いは、プログラミングや技術領域の学習経験が、ITエンジニアという職業に対する理解や具体的なイメージの形成に影響を与えている可能性があります。非学習者もプログラミングを学ぶことで、技術への理解が深まり、ITエンジニアの仕事に対する明確なビジョンを持つようになることが期待されます。


■ 企業情報では「福利厚生や働き方の柔軟性」に最も強い関心。プログラミング学習者は特に技術スタックや開発手法などの実務に関わる情報を重視。

続いて、新卒エンジニア採用において、企業情報のどんなことを知りたいのか聞きました。

新卒エンジニア採用において、エンジニア志望学生が最も知りたい企業情報は「福利厚生や働き方の柔軟性(42.2%)」でした。次いで「オフィス環境(37.8%)」、「社内の文化や雰囲気(36.7%)」、「給与や昇給制度(36.7%)」が挙げられています。また「具体的な仕事内容(30.6%)」も重要視されており、企業の働く環境や待遇に関する情報が全体的に高い関心を集めていることがわかります。

プログラミング学習者と非学習者でみると、学習者では「企業の技術スタックや開発手法」などの技術的な要素も29.5%と高い関心を持っている一方、非学習者では10.3%となり、19.2ポイントの差が出る結果となりました。技術面の詳細な情報は特に学習者にとって重要であることがわかります。


■ 働きたい環境は「リモートと出社を併用(半々)」が44.4%と最も人気が高い

続いて、出社やリモートワークなどの理想的な働く環境について聞いたところ、「リモートと出社を併用(半々)」が44.4%と最も人気の高い結果となりました。

完全出社や出社を中心とした勤務を希望する声は1割に満たず、リモートワークを取り入れた柔軟な働き方が好まれる結果となった。ただしフルリモート希望は15.6%にとどまり、一定の出社も望まれる傾向が見られました。


■ 就職活動における不安、プログラミング学習者は「実務経験不足の評価」、非学習者は「自分に合った企業がわからない」。技術的なスキルや経験に関する不安が学習者で特に顕著。

次に、就職活動で不安なことや困りそうなことを聞きました。
「どんな企業が自分に合うのかわからない(40.0%)」、「実務経験がないため、企業からの評価が心配(35.0%)」、「求人情報が多すぎて、適切な企業を選ぶのに迷ってしまう(25.6%)」の順となりました。


次に、プログラミング学習者と非学習者で比較します。

プログラミング学習者では「実務経験がないため、企業からの評価が心配(41.8%)」が最も高く、非学習者では「どんな企業が自分に合うのかわからない(37.9%)」が最多となりました。

この結果から、プログラミング学習者は技術力や実務経験に対する不安を強く感じており、非学習者は自分に合った企業を見つけることに対して不安を抱いていることがわかります。

さらに、両者の間では「実務経験がないため、企業からの評価が心配」、「応募企業が期待する具体的な技術スタックや経験がわからない」、「どのスキルや技術を優先的に学習すべきか分からない」において15ポイント以上の差が見られました。

プログラミング学習者が技術やスキルに対してより具体的な理解を持っているために、実際の業務にどう適応すべきかに対して不安を感じていることが伺えます。非学習者もプログラミングや技術領域を学ぶことにより、ITエンジニアのキャリアに対する理解が深まり、どの企業が自分に合っているかを判断する材料が増える可能性があります。


■ 技術選考において学習者は技術スキルへの不安を強く感じる一方、技術選考を前向きに捉える割合も高い結果に。

次に、技術選考についてどう思うか、学習者と非学習者で見ていきます。

プログラミング学習者では「自分の技術力が選考基準に達しているか不安(38.5%)」、非学習者では「実務経験が少ないと不利になりやすいと感じる(31.0%)」が最も高くなりました。

この設問は複数回答で聞いており、プログラミング学習者は平均4.08個、非学習者は平均2.58個の選択肢を選んでおり、学習者は学習を進めることで認識する課題やスキルギャップの多さが影響しているのか、より多くの側面に不安を抱いていることが伺えます。

一方で「自分の技術力を正確に評価できる良い機会だと思う」は、非学習者の5.2%に対し、学習者では26.2%と21ポイント高く、技術選考に対するポジティブな側面も見受けられました。


■ 企業に期待することは、プログラミング学習者は「すぐに聞ける環境」や「研修制度」、非学習者は「研修制度」や「自主的な教育支援」。

最後に、新卒エンジニアとして企業に期待することを見ていきます。

エンジニア志望学生が企業に期待しているのは「しっかりとした研修や教育制度(42.2%)」、「わからない時にすぐに聞ける環境(37.8%)」、「柔軟な働き方(リモートワーク、フレックスタイムなど)(31.7%)」の順となりました。


プログラミング学習者と非学習者で見ていくと、プログラミング学習者では「わからない時にすぐに聞ける環境(45.9%)」、「しっかりとした研修や教育制度(42.2%)」、「柔軟な働き方(リモートワーク、フレックスタイムなど)(38.5%)」となり、非学習者では「しっかりとした研修や教育制度(39.7%)」、「自主的な教育への支援(22.4%)」、「わからない時にすぐに聞ける環境(20.7%)」、「キャリアアップの機会(20.7%)」の順となりました。


■ 調査を終えて、株式会社Progate COO宮林卓也よりコメント

今回の調査から、エンジニア志望学生の間で、プログラミング学習者と非学習者の間における就職活動に対する不安や期待に明確な違いがあることが浮き彫りになりました。

プログラミング学習者は、技術スキルや実務での応用に対する不安を感じる一方で、技術選考を「自分の技術力を評価してもらう良い機会」として前向きに捉える姿勢が見られます。技術に対する理解や経験を積んだことで、ITエンジニアとしての具体的な職業像がよりクリアになり、選考に対する視点も深まっているようです。

一方、非学習者は労働環境や実務経験に対する不安が強く、リモートワークや安定した収入を重視する傾向が見られます。技術そのものよりも、まずは働き方や待遇に関心が向かっているため、学習経験の有無により就職時における優先事項が異なる点が特徴です。しかし、非学習者もプログラミングなどの技術領域を学ぶことで、エンジニアリングに対する知識が深まるだけでなく、ITエンジニアという職業への理解が広がり、結果として技術や実務への関心が優先事項として浮上する可能性があるとも考えられます。

今、ITエンジニア採用市場は優秀な人材と出会うのがますます難しい状況になっています。企業はポテンシャルのある学生を「自社で育成する」か、すでにプログラミングを学んでいたり、実際にプロダクトを作ったことがあるような「即戦力の学生を採用する」か、いずれかの道を選ぶ必要があります。

今回の調査から、プログラミング学習者は技術や実務への解像度が高い結果が見えてきましたが、一概に学習者を採用すべきであると結論付けるわけではありません。企業は、自社が出会いたい人材がどちらの傾向に強い学生であるかを把握し、その傾向に合った情報を提供することで、より自社が必要とする人材の採用に繋げ、人事が企業の組織戦略を牽引できるようになることで、自社のエンジニア組織をより良いものに繋げていくことができるのではないかと思います。

Progateでは、ITエンジニアを目指す皆さんが安心して成長できる環境を提供し、技術選考やキャリア形成を包括的に支援しています。ITエンジニアを目指す優秀な学生と企業を繋ぎ、双方にとって理想的な未来を築くお手伝いができればと考えています。

今後、ITエンジニアの需要がますます高まる中で、優秀な人材の確保は企業の成長に欠かせません。Progateは、企業の皆さんと共に新しい時代のエンジニアを育成し、未来の技術革新に貢献していきます。

「Progate Path」
ITエンジニア志望者向けの学習プラットフォーム。学習履歴をもとに、自身の成長を企業にアピールし、キャリア形成を支援します。
▶️ITエンジニアになるための学習を積んで学習履歴を元に企業に応募できる「Progate Path」https://path.progate.com/

「Progate Prospects」
企業向けの採用支援サービス。新卒エンジニア、エンジニアインターン志望者とのマッチングを通じて、技術者の採用をサポートします。
▶️ITエンジニアを目指し学習している学生と繋がるサービス「Progate Prospects」https://www.prospects.progate.com/


■ 調査概要
「ITエンジニアを志望する学生の就職希望調査」
調査期間:2024年9月19日~10月7日
有効回答:<スクリーニング調査>4160名<本調査>180名
調査方法:インターネット調査
調査対象:<予備調査>18歳~24歳の学生<本調査>エンジニア志望学生
設問数 :<予備調査>5問<本調査>10問


■ Progateについて
Progateは、2014年7月にオンラインプログラミング学習「Progate」をリリースし、世界中で300万人以上の方にプログラミング学習の入り口を提供いたしました。

現在、Progateはプログラミング学習の入り口にとどまらず、中上級者向けの学習から法人の教育・採用に至るまで一貫したサービスの提供を行っています。エンジニア実務を擬似的に体験し、その学習がインターンシップや就職につながる「Progate Path」、Progate Pathの学習者と企業が技術で繋がる採用プラットフォーム事業「Progate Prospects」、すでに前線で活躍しているビジネスマン向けには、ハンズオン形式の研修を通じてデジタル人材へのリスキリングを目的とした実践スキルを習得できる「Progate Studio」など多彩なサービスを展開し、多くの方々が新たな可能性を広げられるようにサービス提供を進めています。

今後もProgateは、個人の学習から法人の課題まで幅広くサポートし、人生の可能性を広げられる人々を世界中に増やすことを目指して、プログラミング学習サービスを展開してまいります。

▶︎株式会社Progate:https://prog-8.com/about

【サービスURL】
▶︎Progate:https://prog-8.com/
▶︎Progate Path:https://path.progate.com/
▶︎Progate Prospects:https://www.prospects.progate.com/
▶︎Progate Studio:https://www.business.prog-8.com/progate-studio
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