企業が人材の力を最大限活かすための組織強化コンサルティングを行う株式会社イマジナ(代表取締役:関野吉記、本社:東京都千代田区)は、2024年11月30日(土)博多にて、日本社会を取り巻く現状を紐解き、企業成長に向けた人材育成のありかたについて考える「経営・ブランディングセミナー」を開催いたします。本セミナーは、今年6月に出版され多くの経営者・人事の方にご愛読いただいている書籍『管理職のチカラ』(シリーズ累計56万部突破)の出版記念講演を兼ねての開催となっております。本書の内容をさらに具体的な事例から掘り下げる90分間です。

セミナー開催の背景
働き方改革の影響
 2019年から本格始動した働き方改革。その影響もあり、日本企業における社員の労働時間は年々減少しています。近年ではAIも急激に発達しており、それによってさまざまな業務が効率化されていることも背景の一つとして考えられるでしょう。
 下記は、年代別の就業時間(男性)の推移です。どの年代に関しても、約10年前と比較して就業時間が減少していることがわかります。注目したいのは若手世代。グラフの中で一番若手の25~34歳の層が、もっとも大幅に勤務時間を減らしていることがわかります。これは、本当に業務が効率化されたことだけによる結果でしょうか。



「ワークライフバランス」の誤謬
 働き方改革より前の2007年ごろから、「ワークライフバランス」という言葉もよく言われるようになりました。内閣府も「仕事と生活の調和と経済成長は車の両輪であり、若者が経済的に自立し、性や年齢などに関わらず誰もが意欲と能力を発揮して労働市場に参加することは、我が国の活力と成長力を高め、ひいては、少子化の流れを変え、持続可能な社会の実現にも資することとなる」といった定義を公表しています。このワークライフバランスが本来意味するところは、「まずはより短時間で仕事ができるようになるための能力を身に着け、短縮された時間を趣味や家庭、自己学習に使うように」ということです。一方、今の日本社会では「仕事と生活は切り離してバランスをとる」といった考え方が主流であり、「生活のためにも、働きすぎるのは良くない」といった風潮さえみられます。
 ワークライフバランスにしても、働き方改革にしても、「働く時間は抑えた方がいい」という表面的な部分だけが先行し、本来働く上で必要な「目の前の仕事や自己のスキルアップに向き合う」ということがないがしろにされているのが、日本の現状といえるのではないでしょうか。

若手世代の考え方
 「働く時間は短いほどよい」という価値観は、上記のような風潮がある中で生まれ育ってきた若手世代において、特に顕著です。社会常識の変化によって、上司・部下間の意識のギャップが拡大しているともいえるでしょう。
 下記は、若手社員の労働時間に対する意識を探った、リクルートによる調査結果の一部です。「労働時間はもっと短い方が望ましい」と考える社員に「労働時間を短くできない理由」を聞いた項目から、彼らの考え方が見えてきます。上位に挙がっているのは、「仕事量が多い」「他者の都合に左右される」「締め切りやノルマが厳しい」といった理由。反対に、「効率的に働けていない」といった、自分の働く能力にフォーカスした理由を挙げる人はそれほど多くない結果となりました。つまり、働く時間が短縮されない要因は会社や仕事のありかたといった自分ではどうにもできない部分にある、と考えている傾向が見て取れるのです。
 しかし本来は、決まった仕事量や締め切りがある中でどうスケジューリングするか、どう効率を上げていくか、その試行錯誤の中でどんどんとスピードが上がって時間短縮されていくものではないでしょうか。目の前の仕事に向き合わずしてただ働く時間だけを短くしていては、アウトプットのクオリティも自分の能力も高まりません。そういった本質の部分が、今の社会では見落とされやすくなってしまっているのです。



この現状を変えるのは管理職
 ここまで見てきたように、今の若手の中には「とにかく働く時間を短くすることが正しいこと」という考え方が少なからず存在します。しかし、はじめは時間がかかったとしても目の前の業務に全力で取り組み、その中で武器を身に着けてスキルアップしなければ、本人もやりがいを得られず、組織としても成長しません。大変なのは管理職です。若手がスキルを高められなければ、いつまでも任せられる仕事量を増やすことができず、管理職は疲弊していってしまうでしょう。
 しかしその管理職こそが、企業の現状を変える鍵を握っています。社会の流れによって本質が見えづらくなっている中で、本当に若手本人たちのためになることとは何なのか。それを管理職が自ら伝えていく必要があります。しかし、時代とともに必要なマネジメントのしかたも変わってきています。これまでは「右向け右」で指示に従うのが当たり前だったとしても、今の時代、人を動かすためには「なぜそれをやる必要があるのか」「それをやることで本人にとってどのようなメリットがあるのか」を伝えた上で、共感・納得してもらうことが不可欠なのです。

セミナーでお伝えすること
 上記のような社会背景をふまえ、セミナーでは、今管理職に求められる役割や、どのように部下とコミュニケーションを取っていくべきなのか、その考え方を徹底解説します。社員の育成に向き合い、人材の力を最大限に引き出すための手法をお伝えしておりますので、組織として生産性を高めていきたいとお考えの経営者、管理職、人事の皆様は、ぜひこの機会をご活用ください。

セミナー開催概要
日 程:2024年11月30日(土)
時 間:18:00~19:30(17:45開場)
場 所:〒810-0801 福岡県福岡市博多区中洲5丁目3−8 3階 OHI アクア博多
会場名:アクア博多 D会議室
参加費:無料
講 師:関野 吉記 株式会社イマジナ 代表取締役社長
詳細・お申込はこちら

勉強会プログラム
・「転職、副業、頑張ったら損…」若者を取り巻く社会の風潮
・若手に本質が伝わる伝え方とは
・目指すべきは、管理職の「モデルケース化」
・世界が注目する、マネジメントに必要な「人間力」
・社員の誇りを高めファンを増やすスターバックスの教育

登壇者情報
株式会社イマジナ 代表取締役社長 関野 吉記
 15歳で単身渡米。26歳でNYにて株式会社イマジナを設立。「世界で活躍している会社は社員を活かす教育が上手い!」という海外での気付きから、企業が社員の共感を集めること・社員の可能性を引き出すことの重要性を痛感。人を集め、育て、残す考え方の本質を日本企業のさらなる成長へと活かすべく、2006年に日本へと拠点を移し、人材育成・理念浸透に特化した企業支援でこれまで2,850社に伴走してきた。現在は特に、企業の文化づくりにおける管理職の存在を重要視し、管理職強化に向けたプログラムに力を入れている。

 社員に向き合うことの大切さを伝える活動の一環として書籍出版を手がけ、最新刊『管理職のチカラ』を含む人気シリーズは累計56万部を突破。
 変わらぬ本質を誰もが学び続けられるようにとの想いから、海外名著の翻訳監修にも携わる。スターバックス、ナイキ、ディズニーを世界的なブランドに押し上げたマーケターによる解説書『ザ・ブランド・マーケティング』、全米の経営者が感銘を受け、200万部を突破した世界的なベストセラーを現代版としてよみがえらせた『ザ・リーダーシップ・マネジメント』が既刊。3作目として、世界の優れたリーダー・マネージャーが必ず学ぶ、心の知能指数「EQ」をハーバード大学の心理学者が紐解いたマネジメント書の翻訳監修版を鋭意制作中。

企業概要
社名:株式会社イマジナ(英文社名:Imajina, inc.)
代表:代表取締役社長 関野 吉記
本社:〒102-0083 東京都千代田区麹町3-5-2
TEL:03-3511-5525
FAX:03-3511-8228
事業内容:企業ブランディング事業、コンサルティング事業、企業研修事業
設立:2006年6月
資本金:5000万円

お問い合わせ先
株式会社イマジナ
担当:青江 美波
TEL:03-3511-5525
FAX:03-3511-8228
MAIL:info@imajina.com
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