アンコール――。サブステージからポップアップで登場したD-LITEは、『ナルバキスン(Look at me Gwisun)』日本語バージョンでエンジン全開。こぶしをまわしながら会場をあおって盛り上げ、客席を笑顔で満たした。
この日、観覧ゲストとして会場後方にG-DRAGONの姿も。ここで、D-LITEはG-DRAGONを紹介しながら「今夜は“じょいふ~る~”」と、先の『じょいふる』G-DRAGONバージョンで歓迎。G-DRAGONも満面の笑みで手を振りD-LITEの歓迎に応えていた。
そして、会場が「カン・デソン」コールに包まれる中、D-LITEは「僕は足りない面がたくさんあるけど、皆さんが一緒にいてくれれば、足りない部分をみたしてくれると思う。これから、みんなで一緒に前に進みましょう!」と挨拶すると一旦ステージを後に。ふたたび「カン・デソン」コールに導かれ、ステージに姿を現すと、衝撃の告白で会場を驚かせた。
「僕はBIGBANGなんです!」という前フリで笑わせ、「正直言うと、BIGBANG(の曲)は飽きました!!」。
会場にはG-DRAGONもいるというのに…というファンの心配をよそに涼しい顔で言ってのけるD-LITE。なぜなら、「G-DRAGONはもういないから。帰ったから言えるんですよ(笑)」。まさかの爆弾発言で沸かせ、ファンをやきもきさせるも一変、「僕の人生はヒップホップなんです!」といい、BIGBANGのヒット曲『FANTASTIC BABY』で武道館を激しく揺らし、熱狂の渦へ巻き込んだ。
唄い終えても、まだまだ止まらないD-LITE。「なぜ、BIGBANGを聞き飽きたか考えたら、問題はT.O.Pだった(笑)。客観的に、T.O.Pさんのラップは音程がない。全部一定だから飽きるんです! 尊敬しているけど、惜しい!!」と今度は、会場を爆笑の渦に巻き込む。そして、BIBGANGの“真のラッパー”といわんばかりに客席にラップを伝授。身体でリズムを刻みながら「ラップ=身体!」とレクチャーすると、1万3000人はラッパーに変身! 一体となってリズムを刻む会場に「できるじゃん!」と太鼓判。そして、「BIGBANGのライブで、僕の(ラップの)実力をT.O.Pに言わないで。T.O.Pが自信をなくしちゃうから(笑)」と、またまた大爆笑をさらった。
また、サプライズで今秋に新しいソロ企画があることを発表。続いて、ファンに唄う曲を問い、歓声の大きさで歌唱曲を決定することに。G-DRAGONが作詞を手がけた新曲『SHUT UP』、そして『ナルバキスン(Look at me Gwisun)』『FANTASTIC BABY』と徹底的に盛り上がると、ラスト1曲に。
「最後まで最高の瞬間を作りましょう」と、昨年のツアーではオープニングを飾った『歌うたいのバラッド』で締めくくった。“歌うたい”D-LITEは、ボーカリストの真髄を発揮すべく、力強く、そして繊細に言葉を紡ぎ、観客をD-LITEの世界観で酔わせ、ライブの幕を閉じた。