普段からパソコンを使うのが当たり前な現代人。スマホが普及されて、ますます自分の手で文章を書く機会が少なくなってきていますよね。あなたも「日本人の漢字力が低下している」なんて噂を一度は耳にしたことがありませんか?

平成23年度に文化庁が発表した「国語に関する世論調査」によると、「漢字を書く力が衰えた」と感じている人は66.5%。これは「携帯電話や電子メールの普及で、日常生活に影響を与えているか」という質問で明らかになったデータです。

辞書を引かなくても漢字を変換してくれるパソコンやメールは便利ですが、実際に手を動かさなければ私たちの脳は衰える一方です。話すことが苦になる・ならない境目も、人と会話する機会を普段どれだけ持っているかの影響が大きいはず。

そこで今回は、そんな現代人がチェックしたい漢字と言葉の使い方を問題形式にしてピックアップ。実際にNHK放送文化研究所が行っている国語テストをもとに、間違えやすいものをいくつかまとめてみましたのでご紹介します。

 

正解率60%の漢字テスト、あなたは正しく読める?

まずは漢字問題から覗いていきましょう。 3問ずつ問題を出して行きますので、それぞれの漢字の読み方を答えてみてください。途中ズルをしてGoogle先生に頼ったり、メールの変換機能を頼ったりしてはいけませんよ。

問題1:夥しい(  )
問題2:軋轢(  )
問題3:膠着(  )

いかがでしたか?一見どれも難しい漢字ばかりですが、おそらく普段耳にする機会は多いはず。では気になる問題の答えを見てみましょう。問題1は夥しい(おびただしい)が正解です。「おびただしい量の人」とよく言いますよね。数が大変多いこと、程度がはなはなだしい意味があります。

続いて、問題2は軋轢(あつれき)です。人と人の不和のことで、「軋」はこすれあう、きしむ意味があり、「轢」は車でひくこと、同じくきしむ意味があります。最後の問題3は膠着(こうちゃく)と読みます。ニュースでも「膠着状態」と使われるので、聞いたことのある人も多いのでは?

いずれも正解率は60%です。3問とも読むのに苦戦してしまったという人は、少々漢字力が危険信号かもしれません。普段の生活で漢字と接する機会が少ない人はニュースアプリでもいいので文章を読む癖をつけたり、本を読む習慣を取り入れてみましょう。