女子会で良くも悪くも盛り上がるのが「恋愛武勇伝」。
でもちょっと待ってください。恋愛の武勇伝の「どんな恋をしていたか」や「どんな男と付き合ってきたか」などは、一歩間違えれば自慢話になってしまいます。自慢話は聞きたくないもの。「こんなひどい目にあった」という話なら、共感を得たり同情されたりでなかなか楽しいネタなのですが。
立ち位置と距離感
「奔放な恋愛やエッチ系の武勇伝は、話す人との距離感とその女性の立ち位置に左右されますね」M子さん(31歳)はこう語る。
立ち位置とは「その女性がモテるか、美人かです。モテない女が語る話ほど非現実的なものはありませんからね。それとモテる女の失敗の武勇伝なら、なにか参考になるかもしれない、と思って耳を傾けたくなります。それに『ああ、こんな人でもだまされたりするんだ』と妙に安心したり、かわいいと思ったり同情したり。大げさですけど生身の人間なんだなって」。
何股かけたと言う話より何股かけられたのほうが、人間の心理として聞きたいと思うもの。「距離感は、仲がいいかどうか。仲良くなきゃ武勇伝もなにも、興味ないですね」
「昔の水商売経験を語る」
これも武勇伝のひとつでしょう。「正直そんな話して何のメリットがあるんだろうと…」M子さんは続けます。
「わたし昔セクキャバ嬢だったの~と、ある子が話し始めたときはさすがに引きました。場を盛り上げてくれたのかと思いましたが、そうでもない。いえ、その話は面白かったんですけど。でも自慢なのかなあ。『百戦錬磨のわたしだから、ナメんなよ』って自己主張かしら」。どうやらその女性はセクキャバイメージとは正反対の、純情キャラだったよう。
「ご乱心かと思いました(笑)」。たしかに昔の水商売の経験談は、大勢の前でカミングアウトするべきではないのかも。