――バンダイさんは超合金とのコラボですが、超合金の魅力を教えていただいてもいいですか。
バンダイ:まずさわったとき、重くて硬くて冷たいことですね。40年前のマジンガーZのコンセプトがそうなのですが、子どもの手の中に収まるサイズだけど、金属のロボットとして存在感がある。それに、実際に変形するロボット玩具を初めて出したのって、実は超合金なんですよ。重くて硬くて冷たくて、変形や合体もする。なんでもありですがこれが超合金の良さですね。あと塗装だけでは出ない金属のギラッとした質感も売りです。
――今回のハンターのデザインはオリジナルです。
バンダイ:通常のフィギュアならできるだけ元のデザインに近づける作業なんでしょうけど、超合金はそうではないんです。あくまで超合金としてアレンジしたデザインなので、線引きが難しいんです。カプコンさんからはシルエット、アウトラインの部分でしっかりチェックが入りましたね。もっとも、昨年の東京ゲームショウでの打ち合わせのときは、超合金としてギミックもりもりの状態のものをお持ちしたので、そのままいくと大変でした。ロケットパンチは飛ぶわ、変形するわで(笑)。その後、カプコン ディレクターの藤岡さんにデザイナー候補を提示させていただき、「機動戦士ガンダムUC」などのデザイナーであるカトキハジメさんにデザインアレンジをお願いすることになりました。藤岡さんも世代的にカトキさんをリスペクトされていましたので。
――ESPさんは初めてのモンハンコラボですが、周囲の反響はいかがでしたか?
ESP:またESPがやったか! という感じでしたね(笑)。いろいろなメーカーさんとコラボさせていただいているので、たしかにそういうイメージはあるかもしれません。モンスターハンター10周年パーティーで最初の発表があったとき、会場が軽くどよめいたんです。モンハンファンの皆さんも驚かれたんじゃないでしょうか。
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――ギターとの異色のコラボという点もそうですが、お値段もなかなか手が出ない金額ですよね。そこは、たとえば廉価な量産品という案はなかったのでしょうか。
ESP:もちろんありました。しかし、弊社はモンハンコラボのメーカーとしては新参者ですし、まずはインパクト勝負で、うちが持っている最強の武器で勝負しようということになりました。モンハンはハンティングアクションの元祖であり、最高峰ですよね。我々もエレキギターのオーダーメイドでは元祖であり最高峰を自負していますから、そういうところがコラボすることで、皆さんにインパクトを与えるものになればと思っています。
――ギターは炎剣リオレウスをモチーフにしたものです。
ESP:社内にもモンハン好きのスタッフがいて、いろいろ意見をもらいました。今回は代表的なモンスターということで、やはりリオレウスだろうと。モンハンギターは高額ですが、工芸品のような彫り物ですし、車でいうとフェラーリやランボルギーニのようなあこがれの対象になればと考えています。エレキギターってこんなに夢のあるものなんだよということをアピールしていきたいですね。
――ドゥカティジャパンさんはコラボの効果に何を期待されますか?
ドゥカティジャパン:バイクに接する機会の少ない世代の方に、バイクのかっこ良さを知っていただき、バイクに関心を持ってもらうきっかけになることを期待しています。バイクとゲームは一見遠い存在のように感じますが、ゲームとバイクの両方を趣味とする方の割合は比較的高いようで、実際にモンハンコラボバイクの購入を検討いただくことにつながればなお良いと思っています。