未知の体験!「フェニックス」の言葉にならない凄さ

フェニックス10  拡大画像表示

中でも圧巻は、やはり「復興祈願花火『フェニックス10』」。約2kmにわたって夜空が花火で埋めつくされる光景は、花火としてすごいのはもちろん、あらゆるエンタテインメントの中でも屈指のインパクト。正直、花火の概念が変わりました。感動というか、衝撃というか……いま思い出してみても、あの感覚はうまく言葉にできません。

藤井さんが話していた「身体で感じる花火」という言葉の意味を、このフェニックスを見て実感しました。なんだったんだろうあれは……終わったあと、しばらく放心状態でした。そのあいだにも、花火はさらにどんどん上がっていきます。うーん、長岡花火、恐るべし……!

 

これまでの歴代フェニックスを見てみたいという人は、DVD『復興祈願花火フェニックス~9年間の軌跡~』で、過去9年間のフェニックスの映像を堪能することができます。これを見たら、来年はぜひ生で体験してください!
 

 

世代や国を超えて広がる、長岡花火の祈り

次々に打ち上がる花火に魅了されていると、2時間超の大会はあっという間に終了。周りのお客さんに感想を聞いてみました。

「いちばんの見どころは、復興の意味もありますし、やっぱりフェニックスです。今年はよりワイドで豪華になっていました。フェニックスが始まってから、それまでより人が集まるようになって、はじめて来た人が『すごい』って喜んでくれているのを見ると、こっちまで嬉しいですね」

「みんなで花火を楽しんで、県外からもたくさんの人が来てくれるっていうのは、ものすごく長岡の復興のためになってるんじゃないかなと思います。設備や指定席の抽選の仕方なども、年々考えて良くしてくれているのが嬉しいですね」

みなさん揃って、長岡花火のことを誇らしく語っていたのがとても素敵でした。たしかに故郷にこんな花火大会があったら、最高の自慢ですよね。

実は2005年にフェニックスを始めるとき、「具体的に復興に役立つことにお金を使うべきだ」という反対の声もあったのだとか。そんな中スタートし今年で10年、フェニックスはこんなにも人々に愛される花火へと成長を遂げました。

会場付近で行われていた、フェニックスの打ち上げ資金を募る募金活動には、多くの若者たちが参加していました。また戦後70年を迎える来年2015年には、ハワイ・真珠湾で長岡花火の打ち上げが決定。世代や国を超えて、長岡花火の祈りはこれからさらに大きく広がっていきそうです。

あなたの知っている花火大会とは、きっとひと味もふた味も違う興奮と感動を届けてくれる、『長岡まつり大花火大会』。まだ未体験の人は、来年ぜひ一度訪れてみてください。きっとあなたの「花火観」が変わりますよ!