■京都府と京都文化博物館は、京都の地で新しい芸術の創造に取り組む新進の若手作家を紹介する展覧会「Kyoto Art for Tomorrow 2025-京都府新鋭選抜展-」を12月21日(土)から開催します。
■また、前年度選抜展の最優秀賞受賞者、高瀬 栞菜(たかせ かんな)氏をゲスト作家として招き、特別展示を行います。
■この度、一般公開に先立ち、本展に選抜された作家40名による出品作品の中から、次のとおり受賞作品を決定しました。
■京都の文化と歴史を背景として新しい芸術の創造に取り組む作家たちの意欲的な実践にご期待ください。

展覧会概要
(1)会期 
令和6年12月21日(土)~令和7年1月13日(月・祝)10時~18時
 ※5階展示室は金曜19時30分まで(入室は各30分前まで)
 ※別館は毎日19時30分まで
 ※月曜日(1月13日は開館)、12月28日(土)~1月3日(金)休館
(2)会場
京都都文化博物館 5階展示室、別館ホール(京都市中京区三条高倉) 
入場料:一般500円、大学生400円、高校生以下無料
※別館は無料 
(3)内容 
京都にゆかりのある40歳以下の若手美術作家40名の新作を展示。また、優秀な作品を顕彰する。
特別出品作家として高瀬栞菜氏が出品。
(4)HP
https://www.bunpaku.or.jp/exhi_special_post/20241221-20250113/
最優秀賞及び優秀賞 受賞作品
最優秀賞/小宮 太郎「閉じた箱、少しだけ剥がれた窓」


<講評>
ハーフミラーを上手く活用して、見る者も写り込むことで作品に関与し、場が成立している。窓辺のブラインドはマスキングテープで作り、少し剥がれかけている。前者は物が有るのに無いように見え、後者はフェイクなのに遠くから見るとリアルである。その対比が面白い。実体とそうでないものの境目を身近な物で表現してみせており、また自由度のない展示空間を効果的に生かしていて、完成度が高い。理知的で破綻がなく、洗練された表現力が発揮されている。



優秀賞/野津 果音「Oasis III」


<講評>
造形的に完成度が高い作品である。自由度の高いフォルムと加飾のバランスが取れている。形態は船や波のようでもあり、あるいは宇宙、砂漠のオアシスのようにも思われる。その自由な造形により、見ている人の想像力を掻き立てる。仕上げに京都オパールなどを駆使し、流れ出すように施された蒔絵の粗密のバランスもよく、装飾は人工的に加えられたことを感じさせず、自然である点も良い。



その他(メディア賞/国際賞)受賞者一覧
メディア賞7点

国際賞2点

特別展示作家(高瀬栞菜氏)

《噛み犬噛まれ犬(どうしてなん)》2024年 Photo by Kaori Yamane




<高瀬栞菜氏 プロフィール>
1994年生まれ
2020年 京都市立芸術大学大学院美術研究科絵画専攻修士課程修了
2020年 高瀬栞菜個展 まひるののこりもの(ギャラリーモーニング/京都)
2021年 高瀬栞菜個展 Walk in a tale(京都岡崎蔦屋書店)
     黒崎香織・高瀬栞菜二人展 Enclosed mythology
   (Artist-in-Residence 賀茂なす/京都)
2022年 ARTISTS’ FAIR KYOTO 2022(京都文化博物館別館)
     ART FAIR TOKYO 2022(東京国際フォーラム)
     長谷川由貴・高瀬栞菜二人展 変/心(TENSHADAI/京都)
     グループ展 色の言ノ葉(新宿高島屋美術画廊/東京)
     グループ展 BEING AND TIME(Powerlong Art Center/上海、中国)
     グループ展 (un)fair2023(SUPERSTUDIO MAXI/ミラノ、イタリア)
2023年 高瀬栞菜個展 ほしにためいき(イムラアートギャラリー/京都)
2024年 Kyoto Art for Tomorrow 2024 京都府新鋭選抜展最優秀賞
     高瀬栞菜個展 へたなくちぶえがきこえる(SHUTL/東京)
     天牛美矢子・高瀬栞菜二人展 道端のボトルメール(COHJU/京都)
     グループ展 Emotional Garden(Mozuku Gallery/台湾)
企業プレスリリース詳細へ
PR TIMESトップへ