2025年1月、青森県の自然と歴史が育んだ現代アートに東京・表参道で出会う
「Made in 青森 −自然と歴史の交差点」キービジュアル(一部) デザイン:NOMA INC.
この度、anonymous art projectは、2025年1月24日より、弘前れんが倉庫美術館館長の木村絵理子氏をキュレーターとして迎え、青森県に縁のある現代アーティストたちの作品を紹介する展覧会「Made in 青森 ―自然と歴史の交差点」を東京・表参道のOMOTESANDO CROSSING PARKにて開催いたします。
本展では、青森県出身や在住、あるいは青森で制作を行うアーティストたちによる作品を通じて、本州最北端の地が持つ自然の豊かさと歴史の奥深さが、現代アートにどのように息づいているかをご紹介します。
青森は、雄大な自然と長い歴史が織りなす独自の文化を持つ土地です。日本最古の土器が発見された三内丸山遺跡をはじめとする縄文遺跡群があり、太古から続く人々の営みが息づいています。また、厳しい冬の風景や、海と山が織り成す景色といった豊かな自然は、アーティストにとって創作のインスピレーションを与える源となっています。さらに、北海道やロシアといった、日本各地や世界と繋がる文化的な交差点としての役割を果たしてきました。
21世紀に入ってから、青森県内では現代アートの発信拠点が次々と誕生し、「青森5館」として知られる美術館群がアートを通じた新たな地域の魅力を発信しています。
本展は、こうした青森の独自の文化的背景を体現するアーティストたちの作品を一堂に集め、東京の中心地である表参道で展開する試みです。
ぜひこの機会に、青森が生んだアートとその新たな可能性を、より多くの方々に体験いただけるよう、周知にご協力をお願いいたします。
開催概要
タイトル:Made in 青森 −自然と歴史の交差点
出品作家:岩根愛、工藤麻紀子、小林エリカ、田附勝、奈良美智、桝本佳子、三村紗瑛子、吉田真也、L PACK. ほか
キュレーション:木村絵理子(弘前れんが倉庫美術館館長)
会期:2025年1月24日(金)ー2月24日(月・祝) 10:00ー20:00(初日は11:00ー17:00)
会場:OMOTESANDO CROSSING PARK(東京都港区南青山5-1-1)
主催:anonymous art project
運営:株式会社バリスター
協力:青森アートミュージアム5館連携協議会
https://aomorigokan.com/
ウェブサイト:https://anonymous-collection.jp/mia2025
キュレーター:木村絵理子(きむらえりこ)キュレーター、弘前れんが倉庫美術館館長。2023年より同館副館長兼学芸統括を務め、2024年より現職。2000年より横浜美術館に勤務、2012年より2023年まで主任学芸員。2005~2023年まで横浜トリエンナーレのキュレトリアル・チームに携わり、2020年の第7回展では企画統括を務めた。主な展覧会企画に「蜷川実花with EiM:儚くも煌めく境界 Where Humanity Meets Nature」(2024年、弘前れんが倉庫美術館)など多数。
多摩美術大学・金沢美術工芸大学客員教授、美術評論家連盟会員。
木村絵理子
出品作家
左上から:桝本佳子(Photo by Nobuyoshi Ochi)、三村紗瑛子、吉田真也、L PACK.(Photo by Koichi Tanoue)、岩根愛、工藤麻紀子(photo by Kenji Takahashi)、小林エリカ、田附勝、奈良美智(Photo: Ryoichi Kawajiri)
岩根愛
写真家。東京都出身。無形文化や自然伝承を紐解いて、写真および映像作品を制作、発表している。2018年、移民を通じたハワイと福島の関わりを追った『KIPUKA』(青幻舎)を上梓、第44回木村伊兵衛写真賞、第44回伊奈信男賞、第3回プリピクテジャパンアワード等受賞。著作『キプカへの旅』(太田出版, 2019)。『A NEW RIVER』『Coho Come Home』( bookshop M, 2022, 2024)
工藤麻紀子
1978年青森県五所川原市生まれ。2002年女子美術大学芸術学部絵画科洋画専攻卒業。現在神奈川を拠点に活動。主な個展に「市制90周年記念 工藤麻紀子展 花が咲いて存在に気が付くみたいな」(平塚市美術館、2022年)、「空気に生まれかわる」(小山登美夫ギャラリー六本木、2020年)など。作品は、アルスター国立博物館(アイルランド)、フォートワース近代美術館、フッド美術館(アメリカ)、ロサンゼルス現代美術館、UCバークレー美術館 パシフィックフィルムアーカイブなどに収蔵。
小林エリカ
1978年東京都生まれ。現在、東京にて活動。目に見えない物、時間や歴史、家族や記憶、場所の痕跡から着想を得た作品を手掛ける。近年の主な展覧会に「りんご前線 - Hirosaki Encounters」(弘前れんが倉庫美術館、青森、2022年)、「話しているのは誰? 現代美術に潜む文学」(国立新美術館、東京、2019年)など。『女の子たち風船爆弾をつくる』にて第78回毎日出版文化賞を受賞など、小説・マンガ作品も数多くの賞を受賞している。
田附勝
写真家。富山県生まれ。電飾を施したトラックとそのドライバーたちを撮影した写真集『DECOTORA』を2007年に発表。東北の地を足繁く訪ね、自然への畏敬とともにある営みを撮り続けた作品集『東北』(2011年)で、第37回木村伊兵衛写真賞を受賞した。発掘当時の新聞紙に包まれ博物館などに収められた縄文土器片を撮影し、折り重なる時間と空間を問う『KAKERA』を2020年に発表した。
奈良美智
1959年青森県弘前市生まれ。愛知県立芸術大学大学院修士課程修了後にドイツへ渡り、国立デュッセルドルフ芸術アカデミーで学ぶ。2000年代以降、日本を代表する画家・彫刻家として、国内外で多くの個展を開催する。青森県立美術館では2012年と2023年に大規模な個展を開催し、出身地である弘前市では2002年、2005年、2006年の3回にわたり、吉井酒造煉瓦倉庫(現れんが倉庫美術館)で、市民を主体とした実行委員会が結成され、大勢のボランティアスタッフによって大規模な個展を開催し成功をおさめた。2024年にはスペインのグッゲンハイムビルバオ美術館を皮切りにヨーロッパでの大規模個展が開催され、本年6月からはヘイワードギャラリー(ロンドン)へ巡回する。
桝本佳子
陶芸家。2007年、京都市立芸術大学大学院修士課程陶磁器専攻修了。2013年、ヴィクトリア&アルバート博物館レジデンスプログラムアーティスト(イギリス)。近年の主な展覧会に2019年「あいちトリエンナーレ2019」(名古屋市美術館)、2021年「ギフト、ギフト、」(八戸市美術館開館記念展)、2024年に個展(Candy Bar Gallery 京都)など。2024-25年「POKEMON×KOGEI」(麻布台ヒルズギャラリー)出品中。
三村紗瑛子
画家。1994年青森県おいらせ町(旧百石町)生まれ、同地在住。2018年、北海道教育大学大学院 教育学研究科美術教育専修修了。近年の主な個展に、2024年「独り言の景色」Cyg art gallery(岩手)、2021年「見つめて聴こえる」北都館ギャラリー(北海道)など。2019年「第73回 二紀展」損保ジャパン日本興亜美術財団賞。2025年2月15日~4月7日「八戸アーティストファイル2025」参加予定。
吉田真也
アーティスト。1994年青森県野辺地町生まれ、広島市在住。文化的、歴史的な変遷を経て形成されていく土地固有の営みに着目し、現実とフィクションの境界を横断しつつ、個人と土地との間で谺する複数の記憶を呼び覚ますような作品を制作する。近年の展覧会に、個展「死を包むもの」(青森公立大学 国際芸術センター青森)、「タイムとマシンの平和利用」(YUGEN Gallery)などがある。
L PACK.
小田桐奨(1984年青森県平川市生まれ)と中嶋哲矢(1984年静岡県生まれ)によるユニット。静岡文化芸術大学空間造形学科卒。アート、デザイン、建築、民藝などの思考や技術を横断しながら、最小限の道具と現地の素材を臨機応変に組み合わせた「コーヒーのある風景」をきっかけに、まちの要素の一部となることを目指す。
anonymous art projectについて
アートプロジェクトとして2023年に発足。OMOTESANDO CROSSING PARKをはじめ、ZeroBase神宮前(原宿)、anonymous studio(名古屋)、anonymous bldg.(表参道)での作品展示や、ACK Art Collaboration Kyotoでのアワードなど、若手アーティストたちの活動支援や、美術館学芸員の海外調査・研究派遣事業など、日本の現代アートの振興に寄与する活動を行っている。
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