最新アルバムのタイトル曲『EYES, NOSE, LIPS』については、「悲しい曲でしょ? 今までで一番自分の感情、気持ちが入っている曲です。自分が経験したことだし。特に(大切な人と)別れた人にはいいと思います」と説明。

本来のソウルフルな歌声に、経験した人にしか表現できない切実な思いが重なりあって、歌により厚みと熱さが増していた。前作から4年が経ちさまざまな経験を通して大人になった彼の成長を感じる一方で、舞台上で音楽を楽しむフリーダムな姿は相変わらず。

「今日はトウキョウ。東京へ来て、僕の心がドキドキトキヨウ」といいながら、自慢の筋肉を思い切り動かして気持ちよさそうにダンスをし終えると、アルバムへの思いを語り始めた。

「アルバムを出したいのではなく、ツアーがしたくて4年間一日も休まず作りました。どうですか? 毎日、毎晩、本当にツアーがやりたかった! 寝ていても突然“ダッ!”と起きて……ツアー! ご飯を食べるときも……ツアー! お風呂に入るときも……ツアー! トイレに入るときも……ツアー!!!」と、どれだけライブを渇望していたのかを、ミニ・シチュエーションコント付きで表現して、会場を爆笑の渦に巻き込んだ。