映画『空飛ぶタイヤ』の公開記念舞台あいさつが16日、東京都内で行われ、出演者の長瀬智也、ディーン・フジオカ、高橋一生、深田恭子、寺脇康文、阿部顕嵐、六角精児、本木克英監督が登壇した。
本作は、池井戸潤氏によるベストセラー小説を映画化。ある日突然起きたトレーラーの脱輪事故。整備不良を疑われた運送会社社長・赤松徳郎(長瀬)は、車両の欠陥に気づき、製造元であるホープ自動車に再調査を要求する。
長瀬は、去年の今頃撮影が終わったことに触れ「ようやく見ていただけるのがうれしい」と語り、晴れやかな表情を見せた。
続けて「社長役というと、自分からちょっとかけ離れたところもありましたが、この役から学ぶところも多かった。ぜひとも、できたてホヤホヤの『空飛ぶタイヤ』を見て、寝る前にはSNSで発信してほしい」と笑顔で呼び掛けた。
イベントでは「世紀の大逆転エンターテインメント」と銘打たれた本作にちなみ、キャスト陣に「最近起きた大逆転」「人生における大逆転は?」という質問が出された。
長瀬は「昔から猫がずっと好きだった。(世間が)ずっと犬ブームの中、僕は猫好きとして闘っていたんですが、つい2、3年前に、急に空前の猫ブームが起きて大逆転したんです。(これまで)逆風を受けてきたのに“何だよ!みんな、好きなんじゃん”と思いました」と笑わせた。
赤松の妻を演じた深田は、6歳離れた妹のエピソードを披露した。妹には子どもが2人いるそうで、「おいっ子たちがあまりにかわい過ぎて、私が『いつ、遊びに来てくれるの?』という感じだったのが、だんだん子守に使われるようになってきて。『お母さんと歯医者に行って来るから2人を見ていて』とか、私がかわいがるあまり、妹が私をうまく利用するようになった。大逆転されました」と苦笑した。
本木監督は「僕にとっては、この映画が公開されること自体が大逆転。企画当初は非常に難しい題材だし、話は重いし、『やめた方がいいのでは…』という声もあり、大変だった。なので、まさか映画が完成してこんなふうに初日を問題なく迎えられるとは…」と喜んだ。