【小説作品9月の売上ベスト5(紀伊國屋書店「紀伊国屋パブライン」調べ/新宿本店・客層別ベストセラー・男性19〜29才・小説)】

1位 『銀翼のイカロス』 池井戸潤/ダイヤモンド社
2位 『異世界居酒屋「のぶ」』 蝉川夏哉/宝島社
3位 『チャンミ-グヮ-』 今野敏/集英社
4位 『オ-バ-ロ-ド  7』 丸山くがね/KADOKAWA
4位 『るろうに剣心  伝説の最期編』 和月伸宏 Sow/集英社
4位 『ハケンアニメ!』 辻村深月/マガジンハウス
4位 『俺が魔族軍で出世して、魔王の娘の心を射止める話』 遠野空/TOブックス
※9月17日時点のデータになります。

1位はあの「半沢直樹」シリーズの最新作、「銀翼のイカロス」。その他はファンタジーやライトノベルなど、少し軽めのものが人気のようです。表紙がイラストのものが多いのも、20代の特徴でしょうか。
 

自分と趣向の合う人を探して、興味の幅を広げる

いざ本を読もうと思い立っても、世にある膨大な本の中から一冊を選び出すのは大変ですよね。そこで、東京・千駄木で書店「往来堂書店」を営む本選びの達人・笈入建志さんに、アドバイスをいただきました。

「身の回りに本に詳しくて気の合う友達がいればいいですが、いない人は、ブログなどで書評をしている人の中から、自分と趣向の合う人を探してみてはどうでしょう。読んだことのない作家やジャンルに挑戦するときの『もうひと押し』『きっかけ』を見つけることが大事だと思いますよ」

せっかくなので笈入さんにも、ご自身の目線で、この秋お薦めの本を世代別と性別で紹介していただきました。

20代男性向け『今日の放課後、短歌部へ!』(千葉聡/角川学芸出版)
「20代の人ならまだありありと思い出せるであろう、青春時代の記憶を甦らせてくれる作品。歌人にして高校の国語教師であるちばさと先生の奮闘を描く短歌つきのエッセイです。生徒からの『かっこいい大人でいてほしい』というメッセージが泣かせます」

20代女性向け『旅は俗悪がいい』(宮脇檀/中公文庫)
「若いうちにしかできない旅って、こういうものだ! 建築家として1年の3分の1を旅して過ごした著者が、安ホテルの魅力から旅先でのトラブルの楽しみ方(!)までを指南するエネルギッシュなエッセイです。今すぐ旅に出かけたくなりますよ」