スターバックス店舗の外観には世界観に馴染ませる工夫も

スターバックスのパーク内出店に対して、米国では好意的に受け止められています。その一方で、パークの世界観が壊れるという反対意見があることも事実です。

ディズニーではパークのテーマや世界観に合わせて、店の外観を変える工夫をしています。もちろんスターバックスのロゴマークなどは掲げられているのですが、一目見ただけではスターバックスの店かどうかは分からないようになっています。

 

「Market House」のロゴマーク。1971年にスターバックスが開業した当時のものが使われている。これも世界観への配慮だろう。©Disney ®Starbucks Coffee Company

 

オフィシャルコーヒー交代。「ジョフリーズ・コーヒー・アンド・ティー」へ

スターバックスの出店に合わせて、ディズニーパークのオフィシャルコーヒーも変わっています。

2013年2月、ジョフリーズ・コーヒー・アンド・ティーはディズニーとオフィシャルブランドの契約を結んだことを発表しています。

海外のディズニーファンの間では「ネスレがオフィシャルコーヒーから降りた」ということで、大きな話題になりました。

ジョフリーズのCEOであるテッド・エイブラムズはタンパベイ・ビジネスジャーナルのインタビュー(※1)に対して、ネスレがエプコットのスポンサーから撤退した2009年から、契約の交渉を始めていたと明かしています。ディズニーのオフィシャルブランドになったのは、コカ・コーラ、VISAカードに次いで3社目です。 

スターバックスの出店とオフィシャルコーヒーの変更。本来であればスターバックスとジョフリーズはライバル関係になるのですが、価格帯が高いスターバックスと、レギュラーコーヒーとして提供されるジョフリーズは競合しないとディズニーは考えたのでしょう。

※1 TAMPA BAY BUSINESS JOURNAL (Sep 27, 2013)「The long journey to becoming Disney's specialty coffee provider」

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