二つ目は、直営とフランチャイズの違いについてです。米国のパークのように、スターバックスとライセンス契約を結んでフランチャイズ店舗を作ると、スターバックスへ売り上げに応じたロイヤリティーを支払わなくてはいけません。
また先ほども触れたように、東京はディズニーとの契約にもとづいたフランチャイズのパークです。
オリエンタルランドは売り上げに応じてディズニーへロイヤリティーを支払っているのですが、チケットの売り上げよりも、グッズやレストラン、カフェなどの売り上げのほうが、ロイヤリティーが低く設定されています。
つまり物販を強化すればするほど、利益が大きくなるのです。そんな東京で利益をみすみす逃すスターバックスの出店は考えにくいのです。
三つ目は、すでに東京のパークのコーヒーは美味しいということです。米国のパークではネスレの安いインスタントコーヒーが提供されており、その評判が良くなかったことからコーヒーの強化に踏み切ったと書きました。
東京の場合、UCCのコーヒーは美味しいですし、独自のドリンクブランドである「D's Delights」も展開されています。スターバックスのブランド力に頼らなくても、十分売り上げは高いと思われるのです。
米国のディズニーパークで進むスターバックスの出店。コーヒーもディズニーパークにとってはかなり重要な体験の一つになっています。米国のディズニーパークへ行ったときには、ぜひスターバックスを訪れてみてはいかがでしょうか。