映画『未来のミライ』のジャパンプレミアが25日、東京都内で行われ、細田守監督と声優を務めた上白石萌歌、黒木華、星野源、麻生久美子が舞台あいさつに登壇した。
本作は、細田監督にとっては『バケモノの子』以来3年ぶりの新作アニメーション映画。4歳の男の子くんちゃんと、未来から来た妹のミライちゃんの冒険を描く。
5月のカンヌ映画祭の監督週間で初披露され、細田監督は「日本の片隅の小さな家族の話を、世界中のジャーナリストたちに温かく見てもらえた。映画は国を越えて伝わるんだと思って帰国しました」と満足げに振り返った。
日本で一般の観客に向けての初上映に、細田監督は「日本の皆さんに向けて作った作品だから、今日の方が緊張する。でも、やっと見ていただける場に立つことができて充実した気持ちです」と笑顔で話した。
そして「ぜひご自身の家族のことや、小さい頃のことを思い出しながら見ていただければ、映っている以上のものを感じていただけると思う」と自信をうかがわせた。
オーディションでくんちゃん役に抜てきされた上白石は「自分にとって、大切な作品になった。瞬きをあまりせずに、くんちゃんと一緒に冒険して」と力強くアピールした。
細田監督から「見ていただければ分かる。素晴らしい出会いだった」と絶賛された上白石は「泣きそう。監督はいつも温かい言葉で褒めてくれるので、背中を押してもらえる。監督のことが大好きです」と感激の面持ちだった。
お父さん役の星野も細田組は初参加。「世界中の家族が抱えている問題意識の表れで、いろんな角度から家族の多様性を描いている。ファミリームービーの最先端です」とアピールした。
司会者から「家族の歌も歌っていますよね」と振られると、「よく知っていますね。『Family Song』、絶賛発売中です」とちゃっかり自身の楽曲をPRした。
映画は7月20日から全国ロードショー。