撮影:吉田圭子

今年、5年ぶりに復活を果たす“近郊型ゆるフェス”こと「とぶ音楽祭」。今回も2日間に渡って、所沢航空公園で開催される。

毎年クオリティの高い出演者揃いなことで話題の同イベントだが、YOUR SONG IS GOODとbonobosはまさに常連といえる2組。そんな両バンドからサイトウ“JxJx”ジュンと蔡忠浩に、「とぶ音楽祭」の魅力を語ってもらった。
 

 

音楽の空間がそこに充満してるって感じがする。なんとなく縁側っぽい

――YOUR SONG IS GOOD、bonobosは、2008年、2009年の両方に出演しています。まずは、会場の所沢航空記念公園野外ステージのロケーションから聞かせてください。

蔡忠浩:屋根のあるちょっとコンパクトな野音って感じで、その分、お客さんとも近いんですよ。

サイトウ "JxJx" ジュン: 客席とステージの垣根があんまないというか。サイズ感が絶妙でやりやすいよね。外だけど屋根があるから、気持ちいいし抜けもいいし、それでいてタイトさもあるっていう面白い場所で。

蔡:かなり、すり鉢場で、屋根で覆われてるから、音楽の空間がそこに充満してるって感じがするんです。なんとなく縁側っぽい感じがあるなと。

 

サイトウ:そう、ステージが縁側なら客席が庭みたいな。外は芝生だし、ゆるめで自由に楽しめて、相当いい感じなんですよ。かなり褒めまくってますけど(笑)、それだけの価値のある会場ですね。bonobosがライブやってて似合ってましたよ。

蔡:いや~、もちろんユアソンもですよ(笑)。

サイトウ:アハハハ、なんか言わせたちゃったみたいだな~(笑)。

蔡 (笑)。あと、会場内の飾り付けもされて、それもいい感じで。

サイトウ ああいうのは楽しさを倍増させますね。

――「とぶ音楽祭」でのライブの感想は?

サイトウ:いい思い出しかないんですね。2009年のときはトリをやらせてもらったんですけど、完全にお客さんが仕上がってる状態だったんです。たぶん、お客さんは1日中ずっと楽しんでるから、どんどん面白ゲージが上がっていくような感じなのかも。

あとはそこに火をつけるだけみたいな状態(笑)。すごく楽しかった。つまり1日のフェスの流れが分断されてないって感じあったよね? 

蔡:ありましたね。最後の方はみんなベロベロに酔ってる感じで(笑)。

サイトウ:超どんちゃん騒ぎ。めちゃくちゃゆるい感じで始まっていくけど、最後すごいハイテンションで面白い終わり方するっていう妙な大団円感(笑)。それが印象的でした。いろんなフェスやイベントに呼んでもらいますけど、そういった独特な感じはありますね。