そしてこちらは未見なのですが、かなり評判が高いので気になっていたのが『バルフィ!人生に唄えば』。話すことができないけれど愛と魅力にあふれた主人公、バルフィを演じるランビール・カプールの演技が評判になっているよう。インド映画といえば歌と踊りの娯楽作のイメージが強いですが、かなりいろいろなタイプの映画がやってきているんです。

そんな折、東京、大阪、そして群馬県の高崎でインディアン・フィルム・フェスティバル・ジャパン(通称IFFJ)が開催されるとの情報をキャッチ!2012年から開催されているこの映画祭、日本未公開のインド映画が次から次に見れるというファン垂涎のイベントとか…。これは潜入するしかない!

鑑賞を予定していたのが、『ダバング大胆不敵』のヒロイン、ソーナクシー・シンハーと悪役なのに大人気のソーヌー・スードが出演するアクション作『”ロミオ”・ラージクマール』。圧倒的なアクション・エンターテイメントには大期待!

 

 

そして、『バルフィ』の主役、ランビール・カプールがしゃべりまくり踊りまくりという『若さは向こうみず』も気になります。2013年5月1週の全米映画ランキングで9位に入ったという人気作で、劇中の『Badtameez Dil』はラテンテイスト×インド風味にダンスがヤバい!

まずはIFFJ東京の会場、ヒューマントラストシネマ渋谷に到着。昼過ぎからの『若さは向こう見ず』を鑑賞しようとチケット売り場に向かいました。
「『若さは向こうみず』大人一枚お願いします。」
「すみません、満員でお断りしているんです。」
「え、あの…一枚もないんですか?!」
「はい、次回上映が水曜日になりますので、そちらであれば…。」

なんということでしょう!まさか売り切れとは…。劇場の公式ツイッターを見てみると、なんと朝の時点で『若さは向こうみず』のチケットは売り切れていたよう。こ、これはすごい人気…。

出遅れは厳禁のIFFJ、今のうちに夜の部「ロミオ・ラージクマール」のチケットをゲット。公開から5時間以上前ですが、その時点で席は残りわずか。最前列や後方の端しか残っていない状態です。

ここで、劇場のロビーにいらしたIFFJ主催のスレッシュ・ターティさんにご挨拶。少しだけお話を伺ってみました。スラッと背の高い知的なターティさん、映画祭について、日本語に英語を交えながらご説明くださいました。

――いやはや、すごい人気ですね…。満員で見られないなんて!

ターティ「そうですね!実は私も前売りチケットがないので、この回は見られないんですよ(笑)。チケットを予約してない方以外は、申し訳ないですがお断りしています。」

――IFFJ、大人気ですね。

ターティ「あターティ「ありがとうございます。まだまだ小さな映画祭で、budget(予算・資金)も多くないから、あまり広報できてないです。でも、インターネット上で色々な方が情報を広げてくださっています。すごくうれしいことですね。」

――お客さんはだんだん増えているんでしょうか?

ターティ「まだ開催して3年目ですが、最初の年からフルハウスになっていましたよ。でも、さらにお客さんが増えましたね。」

――今、かなりたくさんのインド映画が日本でも公開されるようになっていますね。

ターティ「以前は、日本で公開されるインド映画はそれほど多くなかったですね。一本ずつ日本に来るぐらいで、私が関わる映画も、多くありませんでした。でも、今はたくさんの映画がやってきますね。かなり多くのインド映画に関わっています。」

――これから、IFFJは高崎と大阪で開催されます。

ターティ「高崎で開催するのは今年が初めてなんです。周りの方が、「いい映画館だよ」といって勧めてくださったので、高崎でも開催することになりました。」

――インド映画の人気が、これからさらに高まりそうですね。

ターティ「こうやって映画祭を開催することで、ファンの方が喜んでくれる。ファンの方が口コミで広げてくれることで、日本でのインド映画の人気が高まる。そうすれば、もっとこの映画祭を大きくすることができる…。みんなにとって良い方向に進めばいいと思っています。」

――IFFJ、これからも楽しみにしています!

ターティ「Thank you!楽しんでください!」

他にも、おすすめ映画をいろいろと挙げてくださって、その中でも今回IFFJで公開になったスリランカ映画を「こういう機会がないと、なかなかスリランカやパキスタンの映画は日本で公開されないんです。インド映画祭というチャンスに、いろいろな国の映画を紹介したいんですよ」と語ってくれたターティさん。アツい映画愛を感じました!