インド系フェスで忘れてはいけないのが、ボリウッドダンスステージですね。メインステージとセカンドステージの二か所に分かれて、いろいろなグループが次から次に絢爛豪華にダンス&ダンス!

インド映画のマサラ上映ではよくお見かけする有名ダンサーさんAngelaさんのステージを見れたの大満足でした。ふくよかな体格で、バッキバキにダンスしまくるのが最高なんですこの方。セカンドステージでは外国人の子どもがステージ前で凝視してたのがヨコハマらしいですね~。

 

会場にはこちらもインド映画上映の際にはおなじみのゆるキャラ、ナン子ちゃんがいたり、スパイスを格安で売っていたり、インド本国では去年公開された「ダバング2」のDVDを購入したり。日本語字幕はないんですが、英語字幕でなんとか理解できるかな…。

ダバング2のDVDを買ったら、お店のご主人が「ダバング1見ました?」と、ニコニコ。以前もカレー屋さんで、ダバングのTシャツを着てたら店員さんに「それ、どこで買ったの?」と聞かれたことがあります(笑)。インド人男性にすごく人気がある作品なんですよ。楽しかったディワリ・イン・ヨコハマ、ホクホクで帰途についたのでした。


さて、ここでレポートを終わってしまってもよかったのですが、自分の中には一つ心残りが。渋谷で見られなかった『若さは向こうみず』が見てみたい!東京での二回目の上映も、平日昼間にもかかわらず満員御礼だったよう。さらに大阪での上映も満員だったとのこと。期待に胸が膨らみます。

逆に、見なかったら後悔するかもしれない?!というわけで、3時間近くかけて行ってきましたシネマテークたかさき!高崎駅前でよさこいイベントをやっていてちょっとびっくりしました(笑)。

 

会場のシネマテークたかさきは、こぢんまりとしながらも綺麗なミニシアター。かなり快適に鑑賞することが出来ました。そして、長い時間をかけて見に来る価値があった!この『若さは向こうみず』は、高校時代の同窓生が大学生になってから再会。恋に落ちるも離れ離れになり、そして8年後また再会して…というストーリー。所々のエピソードは映画らしくドラマチックですが、我々日本人にも非常に理解しやすいストーリーだと思います。

 

 

自分が愛してやまない『ダバング』や『ムトゥ』、そしてIFFJの一作目に見た『ラージクマール』はそれぞれ超人的な力を持った主人公の物語です。いや、それぞれに人間らしいところもたくさんあるんですが、まずアクションがものすごい超人的なんですよね(笑)。

でも、この『若さは向こうみず』の主人公バニーはちょっとチャラくて、でも自分なりの夢を追う若者。ヒロインのナイナは勉強漬け、マジメ一辺倒の自分を変えたい医学生。二人の親友もいいキャラしてるし、登場人物みんなに親近感が持てるんですよ。

 

 

さらにこのストーリーが学生時代と社会人時代では視点を変えて、そしてリアルに年齢を重ねた姿が描かれるのが、うーん、とてもよかったです。自分がどんな人生を選ぶのか?どんなパートナーを選ぶのか?家族とはどうやって離れるのか?現代日本に生きる我々にも相通じるテーマを、しっかりと、ファンタジックになりすぎることなく、それでいて極彩色の音楽とダンスで彩って描いてくれるんです。この映画、インド映画ファンでなくてもオススメですよ!一般公開早く!

いやはや、もっと語りたいことがたくさんあるんです。ヒロイン役のディーピカ・パードゥコーンがほんっとーにカワイイ!表情豊かだし、大学生時代と社会人時代の演じ分けも見事です。それに主演のランビール・カプールもたまらない魅力がありますね。大仰なヒーローではなく、軽さを持ちながらもキメるところはしっかりキメる感じ、最高です。親友、アディティの選んだ結婚相手もいいキャラだし、バニーの父親とのエピソードも泣ける…。うーむ、たくさんの人に見てほしい!

いかがだったでしょうか、IFFJ&ディワリ・イン・ヨコハマレポート。日本に到来しつつある、インド発エンターテイメントを少しでも感じていただければ幸いです。今月末の東京国際映画祭では、日本でも大ヒットした『きっとうまくいく』の主演、アーミル・カーンが初来日して新作『チェイス!』を特別公開します。同時進行でヒューマントラストシネマ渋谷ではボリウッドフェスを開催。シャールク×ディーピカの大ヒット作『チェンナイエクスプレス』はチェックしたいところ。

そして10月25日には東京随一のインド人コミュニティのある西葛西でもディワリフェスタを開催するそう。いやはや、楽しみなことがいっぱいのインド発エンターテイメント。みなさんも是非、体験してみては?