今回は、K-POPガールズグループについての特集です。大きな盛り上がりを見せ、そして様々な出来事があった2019年の楽曲を独断と偏見でセレクトしながら、2020年のK-POPガールズグループシーンを予想していきます。では、いってみましょう!

やっぱり強力!大手事務所所属のガールズグループ

まずは、いわゆる三大事務所と言われるJYPエンタ、SMエンタ、YGエンタ、そしてBTSの大躍進で有力事務所入りしたBig Hit傘下、Souce Musicのガールズグループを見てみましょう。

2020年も台風の目?JYPエンターテインメント

1:TWICE/Feel Special

2019年は、JYPエンターテインメント(以下JYPエンタ)の強さが際立った一年だったと思います。まずは向かうところ敵なしとでも言うべきTWICE(トゥワイス)。

4月には韓国で「FANCY」を、6月に日本で「HAPPY HAPPY」と「Breakthrough」を連続リリース。さらに9月には、Feel Specialを韓国で大ヒットさせます。大人らしい表情と力強い歌詞で新境地を開いたこの曲は、TWICEの新たな代表曲になるでしょう。

日本では10月にアルバム「&TWICE」をリリース、収録された「Fake&True」のハウスサウンドは、日本語曲の中でも出色の出来栄えでした。一年間を通して、本当にクオリティの高い楽曲ぞろいでした。

ミナの活動休止や、ナヨンのストーカー騒動など心配な出来事もありましたが、紅白歌合戦でのパフォーマンスや、新年早々にモモのロマンスが発覚するなど、話題に事欠かないグループです。2020年も目が離せません。

2:ITZY/ICY

そんなJYPエンタが2019年にデビューさせたのがITZY(イッジ)。TWICEとはまた違ったタイプのエネルギッシュな美少女5人組です。

2月にデビュー曲「DALLA DALLA」でトップ級の人気を得たかと思えば、7月リリースのICYでは、完全にその人気を定着させた感があります。キャッチーなメロディーと、ファンキーで飽きさせない楽曲の融合がたまりません。

JYPエンタの強みは、御大パク・ジニョンを中心にした音楽性の確かさではないでしょうか。ITZYにも、2020年の名曲を期待したいところです。

もう一つ、2020年に注目すべきなのが、JYPエンタと日本のSony Musicが手を組んで進めているオーディション「NIZI PROJECT」(ニジプロジェクト)の動向。

PRODUCE101シリーズ問題(後述します)で、オーディション番組が危機にある今、JYPがどんな新人を発掘するのか、どんなアイドルに育成するのか?まさしく新時代の試金石となるプロジェクトになることでしょう。

先輩たちのDNAを受け継ぐ!SMエンターテインメント

3:Red Velvet/Psycho

男子アイドルでは選抜型スーパーグループSuper Mのアメリカ進出など大きな存在感を見せるSMエンターテインメント(以下SMエンタ)ですが、女子グループでは順風満帆とはいかないようです。

一時代を築いた少女時代は2017年にメンバーの移籍により所属事務所が分散してしまい、f(x)は2019年にビクトリア、アンバー、ルナが事務所を退社、さらに元メンバーのソルリが亡くなるという悲劇に見舞われました。

そんな中、気を吐くのがRed Velvet(レッドヴェルヴェット)。1月にはポップなのにストレンジなサウンドが印象的な日本語曲「SAPPY」、6月には尖りまくった展開の「Zimzarabim」、8月には爽やかな夏曲「Umpah Umpah」と発表、そして年末にアーティスティックなMVとスロウなテンポが印象的な「Psycho」を発表しました。

常に新しいものを取り入れるアーティスティックな姿勢と、手堅いポップさの両立を目指す姿勢が両立したスタイルからは、少女時代とf(x)という先輩、双方のDNAをしっかり受け継いでいるように感じます。

年末のTV収録でウェンディが大けがをしたというニュースが飛び込んできましたが、一刻も早い回復を願います。

さらに、2020年にはSMエンタから新人ガールズグループがデビューするというウワサも。その人数編成やメンバーも含めて、SMエンタの動向にも目が離せません。

大型事務所の復活なるか?YGエンターテインメント

4:BLACKPINK/Kill This Love

YGエンターテインメント(以下YGエンタ)の2019年は波乱でした。BIG BANG(ビッグバン)の元メンバーV.Iに対する疑惑や、ヤン・ヒョンソク代表の辞任など、その動向に気が気でない方も多かったのではないでしょうか。

YGエンタに所属するBLACKPINK(ブラックピンク)は2019年4月にKill This Loveをヒットさせ、アメリカの音楽フェス「コーチェラ」に韓国ガールズグループとして初めて出演するなど注目を集めましたが、2020年1月時点では、次のリリースは発表されていません。

2020年には新曲をリリースして、大型事務所の復活を印象付けてほしいところです。

あの人気グループがBTSのレーベルメイトに?Souce music

5:GFRIEND/Fever

いまや世界的な人気グループになったBTS(防弾少年団)の所属事務所、BigHitエンターテインメントが、Souce musicを買収。Souce musicに所属するGFRIEND(ジーフレンド、ヨジャチング)がBTSとレーベルメイトになりました。

GFRIENDは、小さな事務所からデビューしたにもかかわらず清純派イメージで大ヒットを飛ばして話題に。2019年7月リリースの「Fever」は、ラテンサウンドを取り入れ、清純派イメージだけではなく力強い大人の女性という印象もあります。MVを見ているとみんな目力強すぎでなんだかドキドキしてしまいます。

彼女たちは2020年2月3日にカムバック予定。新章を迎える姿には大注目です!

そして、BigHitとSouce musicの共催で「PLUS Global Audition」というオーディションを開催中。こちらのグループは2021年デビュー予定のようです。

こうしてざっと見てみると、大手事務所には大型オーディションや新人グループデビューなどの動きが目立ちます。2020年代に入り、また新しい時代の扉が開く予感がしますね。