「エイズ」とは生後にウイルスの感染が原因となって免疫が低下してしまう病気。
実は人だけでなく「猫」にもあるのです。
「猫エイズ」は人にもうつるのか、感染しないためにはどうしたらいいのか、専門家が解説します。
「猫」のエイズは人にうつる?
人に感染するウイルス(HIV)と猫に感染するウイルス(FIV)とがあり、非常に構造は似ていますが同じウイルスではないので、猫のウイルスが人にうつったり、またその逆もありません。
このウイルスはそばにいるだけで伝染することはなく、咬みついた傷口や交尾行動により感染してしまいます。
猫エイズ、感染するとどうなるの?
FIVの感染を受けると、免疫が落ちることで日和見感染症などにかかりやすくなり、呼吸器疾患、口内炎、腸炎、あるいは貧血、腫瘍などの症状が出やすくなります。
症状は徐々に数年にわたって現れてきて衰弱により死亡します。
感染を受けると、
1.ウイルスが活発に活動し、猫の免疫と激しく闘う時期(第1ステージ、急性期)
2.健康な猫と変らない時期(第2ステージ、無症状キャリア期)
3.エイズ関連症候群といわれる症状が出る時期(第3ステージ)
4.免疫不全症に陥る時期。猫エイズ発症(第4ステージ、終末期)
という経過をたどります。
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