飼い猫、特に室内飼いの猫ですと、平均寿命は外飼いの猫や、飼い主のいない猫に比べて寿命は長くなります。一般社団法人ペットフード協会が発表した調査によれば、「家の外にでない猫」の平均寿命は15.99年、「家の外に出る猫」だと13.16年とのデータも(「平成25年 全国犬猫飼育実態」より)。飼うと決めたら、10年以上の付き合いになることを前提に、一緒の暮らしを考えなければなりません。

人間のほうは、自分の意志で衣食住にまつわる環境を変えて、心機一転できますが(まあ、先立つものやタイミングの問題はあるにせよ)、猫をはじめとして、ペットはそう簡単にとはいきません。愛らしい姿で、気ままに暮らしているように見えるかもしれませんが、落ち着いて暮らせる環境が整っている場所でのことであって、飼い主が作る環境がなければ、とてもそんな姿は見せられないわけです。猫としては。

環境省のパンフレットでも

「生き物は自然に生きるべき」という言葉は耳に心地よく、安易に使われがちですが、人に飼われた動物は既に自然と切り離されていて、もはや自然に生きることはできません。猫や犬は体のつくりや習性までも人と一緒に生きるように変化してしまっています。 (環境省「ふやさないのも愛」P3より抜粋)


とあるように、そもそも自然のなかで暮らす生物ではなく、もし自然のなかで生きるのが摂理だ、というのであれば、「人間社会と隔絶した、猫が人間に影響を与えない自然な環境」がないとバランスを欠く話になってしまいかねません。

ということは、飼い主側のケア次第で、猫の生活環境は大きく変わってしまうわけです。そして、猫の寿命が長くなったことで、さまざまな病気と向き合う可能性も高くなりました。

猫に多いとされるのが、「下部尿路疾患」と言われる尿道・膀胱にまつわる箇所に生じる疾患で、代表的なものが「結石(尿結石、尿路結石、尿石)」です。「結石はよくある」という話は、ネット界隈でもよく見かけますが、幸いなことに、我が家の猫も、私自身もまだ結石を患ったことがなかったため、今後の備えとして、詳しく調べてみることにしました。