「恋にBooing ブー!」
「ショートカット」に続くシングルとして大いに期待しましたが「こうきたか…」と正直ガッカリした1曲。ゆうかりんの「もうっ!バカっ!」だけで許されると思ったら大間違いだ!(上から目線)振付はラッキィ池田先生。
「有頂天LOVE」
卒業してしまったサキチィこと小川紗季のラストシングル。つんく♂全盛期を思わせるイケイケハイパー・ユーロビートナンバー。この曲、メンバー自らヲタの振り&MIXを教えてくれる映像がありましたが、楽しすぎてやばい。そしてカップリング「自転車チリリン」がまた名曲すぎる。つんく♂さん神。こういう曲はゆうかりんの声が映えますね。ハロプロでは三人祭が最強と思っている自分的には「チュッ!夏パーティ!」のカバーもうれしい。そうそう、スマイレージは各シングルのバージョンで往年のハロプロ名曲カバーが必ず入ってるんだけど、タンポポや三人祭やミキティを、彼女たちの声に合わせた高めのキーと速めのBPMでリアレンジしたカバーバージョンは、なんならオリジナルよりいいんじゃないか!てぐらいめちゃくちゃいいです。
「タチアガール」
サブメン5人が加わってのシングル(小数賀芙由香ちゃんは体調不良のため脱退してしまいました)。ライブでの安定感が微妙だったとはいえ、歌唱力が断トツだったサキチィの穴を埋めるのは、声質からいってDAWAでもなくゆうかりんでもなくにょん様だと思ってました。そんなかにょんの存在感が光る曲。
「プリーズ ミニスカポストウーマン!」
サブメンが正式メンバーになっての最初のシングルであり、こちらも卒業してしまったゆうかりんこと前田憂佳のラストシングル。つんく♂さんも「そんな彼女へ贈る最後のお手紙」と記しています。かわゆいラップから始まりキャッチーな小節がたくさん集合したサビ&サビ&サビのオンパレード。何よりもゆうかりんのラストで“物語は続く ” と彼女に歌わせたことが美しい。カップリングの「こんにちは こんばんは」も“物語が始まり、続くこと”のメタファーだと思ってます。「こんにちは 出会えたことに感謝」「こんばんは 平和な夜に感謝」「こんにちは 元気な今日に感謝」「こんばんは 夢見る日々に感謝」 震災後、アイドルにこんな祈りを歌わせるつんく♂はやっぱりすごい。カバーはごっちん「手を握って歩きたい」。
そして、冒頭の「チョトマテクダサイ」につながってゆくわけであります。はー、何気に全シングル雑なレビュー。今回、スマイレージが6人になったことについて、当たり前に賛否両論ありますが、そりゃーもちろん4人でがんばってほしいと思ってたのはみんな一緒だよ!て思いますが、実際に新メンが入ったことで「プリーズミニスカ~」とか「チョトマテクダサイ」みたいな佳曲が生まれてくるっていうのは、やっぱりプラスの化学反応だったのだとわたしは思いたいです。こういう場所でこういうこと言っていいとは思いませんが、わたしはベリキューの「甘酸っぱい春にサクラサク」がいいと思わなくて、あとモベキマスの曲もよくなかったなー。いや、よくなくないとは思いますが、わざわざいまをときめくBerryz工房×℃-uteがいっしょになって、またはハロプロオールスターが大集合して、今、歌うような曲じゃないと思います。必然性がない。つんく♂さんのようなひとでもメンバーのキャラクターによって創作の良しあしが大いに左右されるのであれば、その点でスマイレージのポテンシャルはまだまだ未知数だし、つまり、グループに新メンを加入させて新しい風を吹かせるって、少なからず自分自身の創作意欲を奮わすためでもあるんじゃないかなーと思います。そういう意味ではかななんの劣等生ぶりや、りなぷーの純粋なだけでまだまだぼんやりとしたプロ意識なんて、初期の娘。を彷彿させるようじゃありませんか!超絶美人で歌もダンスも完璧な初期メンと、エッグでもない外部からやってきた天性のエースをセンターでぶつけるなんて、まさにASAYANを思わせるじゃないですか!つんく♂さんにとってのスマイレージは、今、正統派な美少女たちをパッケージしてみせるグループじゃなく、個性の強い女の子たちの成長とドラマをみせるグループになったんじゃないのかしら。な~んて邪推をしながら、ここから始まるスマイレージの物語を、しかと追いかけていきたいなと思うのです。楽しみ!