ミゲルやヘクターと踊り出しそう「ウン・ポコ・ロコ」
『リメンバー・ミー』の中盤に登場する「ウン・ポコ・ロコ」は、ミゲルとヘクターがデュエットしていることが印象的。
歌のコンテストで、周りの人は有名な曲「リメンバー・ミー」を歌っている中、ミゲルは「ウン・ポコ・ロコ」を選びます。
そんな、「ウン・ポコ・ロコ」は、ミゲルがグリート(大きな声でシャウトすること)して始まります。
軽快なリズムでギターを弾くミゲル。
初めて多くの聴衆の前で演奏するにもかかわらず高らかに歌い上げます。
ダンテによりステージ上に無理矢理上がったヘクターもミゲルと一緒にダンス&グリート!!
会場もそれに合わせて盛り上がります。
「ウン・ポコ・ロコ」とは、スペイン語で"自由奔放である"、"少し変わった"という意味です。
歌詞の中では、歌っている人物が「ウン・ポコ・ロコ」と表現している人物に振り回されている様子がうかがえます。
’そうロコな君が
ぼくをおかしくする
訳が分からず
気ままで自由’
英語版では夢中であるという言葉を使っていることから、愛している人に向けた歌であり、作曲者ヘクターの奥さんであるママ・イメルダに向けた歌であると思われます。
明るい、ヘクターらしいラブソングですね。
愛する人に向けた曲と思って聞くと、また違ったように聞こえてくるかもしれません。
映画のラストを飾る「音楽はいつまでも」
私が『リメンバー・ミー』でもっとも大好きな曲「音楽はいつまでも」。
静かに語るように歌い始めるミゲル。
'おかしいって思うかな
君の夢を見たんだよね
僕は自然と歌い出して
君もみんなも歌い出して'
歌うことができる喜びを歌い、ミゲルの家族であるリヴェラ家が、みんな一緒に楽器を演奏して楽しそう!!
ミゲルは、骨の髄まで音楽を楽しんでいるんだな、というのが、歌を通して感じてきます。
ミゲルのギターを扱う時の指使いは必見です!!
音楽は徐々に盛り上がりをみせていき、
'声を合わせ僕ら家族
歌いながら伝えよう
みんなの思い出と共に
生き続けるいつまでも'
家族と歌う嬉しさ、家族の大切さ、家族を忘れない。
そんな強い想いを歌とともにのせていきます。
死者の国へ行き、成長したミゲルが感じたものがそのまま歌詞になっているようです。
ヘクターも無事、死者の日に現実世界へと戻ってきて、ミゲルから受け取ったギターを弾きます。
ミゲルが思うままに、そして生き生きと歌う様は、映画のラストにふさわしい歌でしょう。